デザインの小さな哲学

個数:

デザインの小さな哲学

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月19日 22時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784306045408
  • NDC分類 757
  • Cコード C3052

内容説明

デザイナーのみならず、今後の文化の行方を問う者にとって必読のデザイン論。稀代のメディア・コミュニケーション論者にして、哲学的エッセイの名手が、designという語の意味や、デザイナー倫理から、デザインと神、東洋と西洋のデサイン観、傘やタイプライターや潜水艦、都市計画までを縦横に論じた。あらゆる領域でデザインが注目されるいま、デザインとは何であり、何でありうるか?小さな一冊に、感性や思考への触発スイッチが多数仕掛けられた刺激的良書の待望の邦訳。

目次

1 基礎から(デザインという言葉について;デザイナーの眼差し ほか)
2 物のありようへ(戦争と物のありよう;デザイン:障害の除去のための障害 ほか)
3 形成されたものと建設されたもの(潜水艦;製作の場 ほか)
4 地平の彼方へ(シャーマンと仮面の踊り手;形相と資料)
5 物ならぬモノ

著者等紹介

フルッサー,ヴィレム[フルッサー,ヴィレム][Flusser,Vil´em]
哲学者。1920年チェコスロバキア生まれ。ユダヤ人の家庭に生まれ、ナチスの迫害を逃れ、1940年にブラジルに亡命。写真をはじめとするメディアに関する哲学を展開した。講演のため亡命後にはじめてプラハを訪問した帰途、自動車事故により1991年没

瀧本雅志[タキモトマサシ]
岡山県立大学デザイン学部准教授。表象文化論、哲学。1963年生まれ。京都大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学博士後期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

渡邊利道

4
(良い)デザインをめぐる哲学的長編エッセイ。戦争をデザインで捉えその倫理を問うたり、自然法則をデザインとしてみたとき、デザイナーは誰かをめぐる「不快」な問いの存在を指摘し、またフッサールを」引いて平面の時代といい、機械から装置へとテクノロジーのインフラを構想したり、カント的な「物(自体)」ではなく、形を与えることによって生まれる「モノ」という視点を出したり、なかなか面白かった。世界は記述不可能だが計量可能だという言葉でアウシュヴィッツを想起してしまう。2019/08/17

roughfractus02

4
著者の死後(1991)IT社会が世界を覆い、彼のいうデザインのトリッキーな誘発性もネットの力には及ばないかに見える。が、sign(記号)を前方に/脱する(de-)と捉えるこの語は、既成のデザイン史に限定されない。それは著者のメディア研究から引き出された「プロジェクト」を具体化し、未知なる未来を照らすサーチライトの役割を果たす指針語だからだ。デザインの意味を「計画」かつ「悪だくみ」と解する本書は、記号ネットワークの中で確率的未来に変換される我々自身のデザイン(脱-記号化)を、その住まう空間から触発していく。2017/03/03

おかの

0
哲学エッセイという風に語られる作者のデザインに対する思考。その小さな哲学はデザインを志す者として読んでおくべきものだったと思える。建築や都市計画に対する文章も多く、哲学的でかつ独特のタッチで書かれた文章は新鮮であった。チーズと壁の文章や、ウィトゲンシュタインの建築などの見方などは特に。ただ、哲学に不慣れな分かなり読むのには時間がかかり、難しかった印象。2014/10/23

fumya

0
ヴィレムフルッサーの思考が手軽に一通りわかる本。 哲学書ではあるが、装丁や文字組にこだわっており、比較的とっつきやすい印象。とはいえ、あくまでも哲学書なので、慣れない人には難しいかもしれない。 これが面白かったら、同じくヴィレムフルッサーの、「サブジェクトからプロジェクト」もおすすめ。

wanted-wombat

0
デザインという概念を拡大させてくれる一冊。単に商品(もの)を市場で流通する形態へと変化せしめるのみならず、我々自身をも変化せしめるものなのではないかと思った。既にデザイン論の古典へと変貌しつつあるようだが、書かれていることは未だに新鮮さを保っているように感じられる。「小さな哲学」と銘打ってはいるが、ここには広大な可能性が広がっているようにも思う。ガチガチの哲学書ではなく、哲学エッセイという位置づけのようで、とても面白く読み進めることができた。2013/02/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/308179
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。