目次
第1部(モダニズムの言語;言語とドローイング;差異について、男性的と女性的;言語の隠喩 ほか)
第2部(性格;コンテクスト;デザイン;柔軟性 ほか)
著者等紹介
フォーティー,エイドリアン[フォーティー,エイドリアン][Forty,Adrian]
歴史家、ロンドン大学バートレット校教授。歴史学と美術史を学んだ後、建築の研究に着手する。主たるテーマは、社会という精神生活におけるモノの所在
坂牛卓[サカウシタク]
建築家、信州大学助教授、O.F.D.A.パートナー。1959年東京生まれ。UCLA大学院(文部省給費留学生)、東京工業大学大学院修了。日建設計を経てO.F.D.A.を共同設立。東京大学、明治大学、東海大学非常勤講師を務め、現在にいたる
邉見浩久[ヘンミヒロヒサ]
建築家、鹿島建設勤務。1959年東京生まれ。東京工業大学大学院、イェール大学大学院修了(フルブライト奨学生)。リチャード・マイヤー・アンド・パートナーズを経て、現在にいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kthyk
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建築という言葉は多義的である、純粋ではない。社会的資本に関わる構築物であると同時に、視覚美術、文学、音楽に通じる人間の文化的想像媒体であり、情報媒体でもある。従って、建築論つまり、建築とは何かと問えば、全てであると答えざるをえない。具体的には、建築の言葉は他分野との関係の中で生成されてきた。つまり、閉息した「建築」領域を問いている。建築を取り巻く一般紙が売られる時代、アーキテクチャーを楽しむという感覚が芽生えてきたが、建築が言葉の呪縛から解かれ真に自由な創造の視点に立てるかを問うという興味ある専門的課題。2021/05/09