消された漱石―明治の日本語の探し方

電子版価格
¥5,280
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

消された漱石―明治の日本語の探し方

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 428,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784305703798
  • NDC分類 810.2
  • Cコード C0081

内容説明

夏目漱石の原稿を素材とし、その観察、分析を通して明治期の日本語のあり方を窺うことを目的とする。

目次

序章 近くて遠い明治(言語の身体性;現代からみた明治期―『英和字彙』を例として;本書を概観する)
1章 消された漱石(「フタエマブチ」は「フタエマブタ」か;「マブタ」「マブチ」に関わる語群;単純後の概観;現代日本語を対照して考える;複合語の分布から考える;明治期の「マブタ」「マブチ」を考える;漱石作品における「-マブタ」「-マブチ」;おわりに)
2章 印刷が消した漱石(「嶌田」は「島田」か;印刷されて形を変える原稿;漱石の漢字字形/字体;漱石の漢字の用字―漱石は「奇態」だったのか;語形から考える;「漱石文法」;明治期のテキストからみた漱石の原稿;おわりに)
3章 漱石が消した漱石(「骨稽」は単純な誤記か;虚子の訂正と漱石の訂正;「順良」はどこからきたか;仮名書きから漢字書きへの変更;「ナマグサイ」にあてられた漢字列;「同訓異議」「同訓異字」という捉え方;連合関係;外来語の定着度;おわりに)
終章 『それから』百年(明治四十二年六月二十七日のテキストからわかること;「手続き」がなぜ必要か;二〇〇七年六月三日漱石の「相対化」が行なわれていない;表記に関する「オリジナリティ」「プライオリティ」;言語の身体性―聴覚から視覚へ;身体性からみた「手書き」;おわりに)

著者等紹介

今野真二[コンノシンジ]
1958年、神奈川県生まれ。現在、清泉女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。