内容説明
本書は、データウェアハウスの提唱者であるW.H.インモンらによるここ数年の企業情報システムの設計思想の前進を集大成したものである。本書では、企業活動の環境との情報のやりとりを企業内の情報システムと結びつけて「情報生態系」が述べられている。そして、その生態系ではコーポレート・インフォメーション・ファクトリー(CIF)が不可欠であることや、CIFの構成要素と構造、構築と管理などについて体系的に書かれている。理論家でありながら実務で多くのシステムのコンサルティングを手がけている著者の経験知の詰まった書でもある。
目次
情報生態系の創造
コーポレート・インフォメーション・ファクトリーの導入
データウェアハウス要素
データマート要素
オペレーショナル・データストア要素
統合/変換レイヤ要素
アプリケーション要素
インターネットとイントラネット要素
メタデータ要素
コーポレート・インフォメーション・ファクトリーの類型
コーポレート・インフォメーション・ファクトリーの構築
コーポレート・インフォメーション・ファクトリーの管理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Norihiro Kawai
1
DWH設計の古典ということで読み直し。 1回目に読んだときはあまりわからなかったが、ODS、DWH、データマートなどの構成要素の説明があり、それらが全体としてどう連携するかを解説している。ただ、あまりわかりやすくは書いていないので辛抱して読む必要があると思う。 10年以上前の書籍だが内容は今でも通じる。というか、BI/DWH領域の課題感はあまり変わっていないと再認識。どうやってデータを活用するかを考えないといけない。2012/08/19
Hirotaka Nishimiya
0
ODS, データマートなどデータウェアハウスの構成要素ごとに解説されていて、それぞれがどういう必要性があるかについて理解が深まった。とはいえやはりインモンによるODSの位置付けは、分かるような、分かんないような。しかしインモンの訳書は分かりにくい!訳がなんとも素人レベル。2018/09/10