どう考える?ニッポンの教育問題
学校へ行く意味・休む意味―不登校ってなんだろう?

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  • サイズ B6判/ページ数 406p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784284304498
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0037

内容説明

なぜ、人は学校へ行くのか?「不登校」理解、ここから、はじまる!学校が生まれた理由、立身・出世の夢、戦後ニッポンの大変化、高度経済成長の夢と希望、失われた学校の聖性、そして増え続ける不登校…さぁ、深く考えてみよう。

目次

なにを「不登校」と呼ぶか
教育とはなにか
近代のはじまりと公教育の誕生
日本公教育制度のはじまり
学校の聖性
戦後の学校と長欠率の推移
不登校はどうはじまったか
戦後における学校教育
不登校への取りくみのはじまり
不登校をめぐる百家争鳴
不登校はなぜ増えてきたのか
学校へ行く意味 休む意味

著者等紹介

滝川一廣[タキガワカズヒロ]
1947年愛知県生まれ。現在、学習院大学文学部心理学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コウメ

39
難しいくて、途中で断念今年中にもう一度読めたら、2019/05/25

ネギっ子gen

37
児童精神科医という、臨床現場で個々具体的な相談に預かる著者が、不登校になった方にどのように案内するか、を書き留めた本。<結論」という山頂を目指して真っすぐにひたすら歩む学術論文的な書き方ではなく、繰り返しや行きつ戻りつを交えつつ、つづら折りにゆっくり登るスタイルを選びます/この本はいわゆる「ハウツーもの」ではなく、道を急がれる方には「それより具体的な解決法を!」ともどかしいかもしれません。でも、そこはせかずに、つづら折りに登ってゆけば、この問題に対する眺めが少しずつ拓けてくるのに気づくでしょう>。はい。⇒2021/10/23

佐藤一臣

22
1975年に高校進学率が90%超えた。そこからは横ばい。この時点で第二次産業である製造業中心の日本の学校の目的(知識偏重)は達成らしい。燃え尽き症候群かね。そこから不登校、いじめが全体に波及中。2016年現在文科調べで不登校、いじめ件数・割合とも過去20年で最高値更新中。高度情報社会に入り第三次産業に対応できる学校の目的が国から提示されない状態が既に40年以上続く。その間、自由・個性・多様化・グローバル化で混沌とした日本社会は、子供たちに防衛機制を働かせ続けるというストレスを与え続ける。学校潰しましょか。2017/09/14

みるくるみ

10
学校教育の始まりから遡って戦後の保革の対立といったところまで丁寧に書かれていたので、学校という場の捉え方が時代とともに変化している様子がよくわかった。私が初めて学校に行けなくなったのは、2000年代に入ってからですが、当時の私の状態は今思えばまさに60年代前半に見られた、魔法にかかったお嬢さん。地方の学校だったからまだ学校や先生に対する聖性や畏れが強かったのかも…今思えばそんなに学校に固執しなくても、と思えるけれど、私自身がずっと不登校の自分を許せなかった。だからこそ学校要因論の考え方は目からウロコだった2014/05/20

しゃちべえ

8
滝川先生の新作!しかも書き下ろし!!広告で見つけて早速読んでしまった。いつもの講義のように、わかりやすく、語りかけるような言葉で書かれている。その場にある現象を理解する上で、縦糸としての時間軸、歴史をひもとくことが大切と仰っていたとおり、日本という「国家」のありかた、思想論にも触れながら、今や決して珍しくない事象となった「不登校」について解き明かされていく。結論がどこに至るのか…そのプロセスは、まるで謎解きのよう。社会学者ではない臨床を大切にする精神科医である立場から、ここに辿り着けるのってすごい。2012/12/13

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