内容説明
戦後から現代までに培われた日本の社会福祉分野における研究蓄積の中から、重要論稿を精選・収録。社会福祉研究のエッセンスがここに集結。
目次
第1部 社会福祉の権利―基本的理論(生存権理念の展望;生存権は物盗りではない ほか)
第2部 福祉権をめぐる訴訟と運動(朝日訴訟の展開とその意義;堀木訴訟と朝日訴訟 ほか)
第3章 個別福祉分野における権利の問題(児童福祉における「子どもの権利」再考;“実践的子どもの権利学”への道 ほか)
第4部 社会福祉の権利についての新しい展開(社会福祉における権利意識;侵害原理、モラリズム、パターナリズムと自律 ほか)
著者等紹介
秋元美世[アキモトミヨ]
1954年、東京都生まれ。1985年、東京都立大学大学院社会科学研究科基礎法学専攻博士課程修了。同年、東京都立大学法学部助手。その後、茨城大学人文学部社会科学科専任講師、助教授を経て、1997年に同教授。1998年、東洋大学社会学部社会福祉学科教授。博士(社会福祉学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーツ・リー
4
論文が28本も掲載されており、全体を語ろうとすると結局何も語れなくなると思うので、あえて、批判部分を。 学者先生はこうやって「権利」を主張するけれど、生活保護生活者の「実際」はどう考えているんですかね。 義務付けられた申請書すら出さずに旅行に出る。なんて、当たり前のようにやっていますよ? 私の祖父は市役所で総務課長を歴任し、保護司もやった人だから、人権意識も高い人なんだけれど、それでも「生活保護生活者はどうしようもない」と常々言っていましたよ。 学者先生は、少しは現場の声にも、耳を傾けるべきです。2022/08/11