作曲家・人と作品シリーズ<br> リヒャルト・シュトラウス

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作曲家・人と作品シリーズ
リヒャルト・シュトラウス

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  • サイズ B6判/ページ数 258,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784276221956
  • NDC分類 762.34
  • Cコード C1073

出版社内容情報

「19世紀ヨーロッパ市民の時代」の黄金期を生き、その幕を引いた超人の生涯と作品を、気鋭の音楽学者が綴る。

高校生から研究者までを対象とした伝記シリーズの決定版。リヒャルト・シュトラウス生誕150周年にあたる2014年、待望の刊行。著者は、デビュー作『バラの騎士の夢』(1997春秋社)の後、数々のセンセーショナルな著書を生み出している気鋭の音楽学者、岡田暁生。
「19世紀ヨーロッパ市民の時代」の黄金期に生まれ、その最後の幕を引いた超人シュトラウス。世紀転換期の作曲家の中でも抜きんでた音楽技法を持ち、最晩年になってなお、比類のない作品を生み出した。このことは、シュトラウスの生きた「時代」においてどのような意味を持ったのか。当時の社会や音楽界の様相を絡めて描いた生涯篇では、《最後の四つの歌》の内面性など、著者独自の視点も読みどころのひとつ。作品篇では、シュトラウスの作曲技法が浮き彫りとなる緻密な楽曲分析を堪能できる。

■生涯篇■
「リヒャルト・シュトラウス 1864~1949」という意味
音楽史の1860年世代について/「帝国の時代」の作曲家/市民音楽の時代の幕を引いた人

市民にしてブルジョワ、そしてバイエルン人 ― シュトラウスの気質をめぐって
職人であり楽師であり芸術家―フランツ・シュトラウス/職人であり商人であり市民―ヨゼファ・プショール

幼少時代からさすらう若人の時代まで (1864~1884)
音楽環境―家庭/ロマン主義の時代の古典主義の街ミュンヘン/子ども時代のシュトラウス/旅立ちとビューローとの出会い/初恋、母の入院、指揮デビュー

若きカペルマイスターの修行時代 (1885~1894)
マイニンゲンでの日々/教育パパとの愉快な関係/イタリア紀行/ミュンヘンでの第三楽長時代/アレクサンダー・リッターとショーペンハウアー形而上学/広がっていく活動とパウリーネとの出会い/1889年―ワイマール時代の始まりと《ドン・ファン》/エジプトでの病気療養/バイロイトの呪縛/若き吟遊の騎士グントラムここに眠る

第二次ミュンヘン時代 (1894~1898)
ミュンヘンは耀いていた/生涯最大の屈辱/哄笑と力への意志/指揮者としてのシュトラウス/シュトラウスとモーツァルト・オペラ

疾風怒濤のベルリン時代 (1898~1904)
ベルリンでの生活/ある英雄の生涯/ミュンヘンへの復讐/巨大管弦楽の夢とマンモス・コンサート/著作権のための戦いか金の亡者か/ホームドラマ交響曲/パパはスター

《サロメ》から第一次世界大戦、そして《ヨゼフ伝説》 (1904~1914)
サロメ・シンドローム/《エレクトラ》と前衛オペラの極北/シュトラウスとシェーンベルク/《ばらの騎士》と一つの世界の終焉/《ナクソス島のアリアドネ》の余韻/老化の始まり?

時代からの転落 (1914~1918)
第一次世界大戦とシュトラウスの時代錯誤/ベッカーの《アルプス交響曲》批判/終戦の混乱/苦悩するシュトラウス/石になった皇帝

戦間期の停滞 (1919~1933)
ベルリンからウィーンへ/若い作曲家との関係/再びアメリカへ/マンネリ化する作曲/アラベラの青春

ナチス台頭 ― 楽天家の悲劇的晩年 (1933~1945)
帝国音楽院総裁/ツヴァイク事件/《カプリッチョ》の遺言/《メタモルフォーゼン》

戦後 (1945~1949)
私はこの世に忘れられ/音楽史上の意味はない作品/最後の歌 または ドーラの面影

■作品篇■

作曲技法
響き/和声法/終止カデンツ/無調/複調/フォルム/引用と歴史主義/作曲プロセス/自己評価

創作時期
初期作品とイミテーションの才覚/シュトラウスとメンデルスゾーン/《イタリアから》と世界苦の交響詩/官能の発見と《ドン・ファン》/第二次ミュンヘン時代の交響詩とリート/楽劇の時代/モーツァルトへ/停滞期のオペラ/新しい様式の模索とリート/1920年代の総決算―《アラベラ》/晩年様式と遊戯/晩年様式と諦念/《メタモルフォーゼン》の変容とオスティナート/《最後の四つの歌》の内面性
あとがき

■資料編■
ジャンル別作品一覧/シュトラウス年譜/主要参考文献/人名索引

【著者紹介】
1960年京都生まれ。京都大学人文科学研究所教授。著書に『バラの騎士の夢』(春秋社1997/改訂されて『オペラの終焉』ちくま学芸文庫2013)、『西洋音楽史』(中公新書2005)、『音楽の聴き方』(中公新書2009、吉田秀和賞)、『オペラの運命』(中公新書2001、サントリー学芸賞)、『ピアニストになりたい!』(春秋社2008、芸術選奨新人賞)、『楽都ウィーンの光と影』(小学館2012年)、『「クラシック音楽」はいつ終わったのか?』(人文書院2010年)など多数。

内容説明

“英雄の生涯”“ドン・フアン”“サロメ”“ばらの騎士”…常に話題作として世に登場した作品たちは、クラシック音楽史上、何を意味したか?音楽史を新たな視点で読み直してきた岡田暁生による最新の書き下ろし!

目次

生涯篇(「リヒャルト・シュトラウス一八六四~一九四九」という意味;市民にしてブルジョワ、そしてバイエルン人―シュトラウスの気質をめぐって;幼少時代からさすらう若人の時代まで(一八六四~一八八四)
若きカペルマイスターの修行時代(一八八五~一八九四)
第二次ミュンヘン時代(一八九四~一八九八)
疾風怒涛のベルリン時代(一八九八~一九〇四)
“サロメ”から第一次世界大戦、そして“ヨゼフ伝説”(一九〇四~一九一四)
時代からの転落(一九一四~一九一八)
戦間期の停滞(一九一九~一九三三)
ナチス台頭―楽天家の悲劇的晩年(一九三三~一九四五)
戦後(一九四五~一九四九))
作品篇(作曲技法;創作時期)
資料編

著者等紹介

岡田暁生[オカダアケオ]
1960年京都生まれ。大阪大学、神戸大学を経て、京都大学人文科学研究所教授。博士論文をもとにしたデビュー作『バラの騎士の夢』(1997年、春秋社)は改訂され『オペラの終焉』(ちくま学芸文庫)として2013年に再版される。著書に『音楽の聴き方』(2009年、中公新書、吉田秀和賞)、『オペラの運命』(2001年、中公新書、サントリー学芸賞)、『ピアニストになりたい!』(2008年、春秋社、芸術選奨新人賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ジョンノレン

39
著者3冊目、11月にウィーンフィルのツァラを聴く予定もあり。生涯編は19世紀後半から世紀末そして2つの世界大戦を経過する波乱の時代背景の中、往時の錚々たる面々とのやり取りや、諸作品の創作プロセスや曰く、交友・確執などが混じり合いお腹いっぱいに。ビューローに見込まれ20才そこそこでマイニンゲン宮廷オケの第二指揮者に就任した頃、聴きに来ていたブラームスに交響曲を褒められたり、8小節の平易な音節作りの勧めに加え、弱点の修正のアドバイスを得たという話や、相前後してブラ4がブラームス本人の指揮で行われたり。2023/10/24

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

27
波乱万丈で数奇な人生は正にドラマ。ただ、それも圧倒的才能があったればこそ。 凡人は自分の人生に対してこれほどまでに苦悩できないということを痛感した。2019/10/17

ろべると

8
我が偏愛のオペラ「ばらの騎士」の論考で世に出た岡田氏による、作曲家の生涯と作品論。トーマス・マンは「生涯同じ文化的・思想的基盤に過ごした人は幸せだ」と言ったそうだ。マーラーやドビュッシーらと同じ1860年代に生まれたR・シュトラウスは、他の作曲家たちと違って20世紀にも足を突っ込むどころか、第一次大戦で財産を失い、果てはナチスに取り込まれて第二次大戦後まで生きることになる。栄光の日々の末に彼を待っていたのは「過去の人」の烙印であった。古き良き時代の栄華に想いを馳せる彼の姿に「ばら」の元帥夫人の姿が被る。2023/10/05

kumoi

1
18世紀の音楽はまだ王侯貴族の専有物であったが、教養のある彼らにとって音楽とは娯楽であると同時に芸術でもあった。その後、フランス革命が起き、上流ブルジョワが音楽の新しいパトロンになった。この時期に流行ったのは、心地よいサロン音楽である。後にサロン音楽はワーグナーの批判の的になったわけだが、この頃はまだ芸術と娯楽が止揚されることで、音楽の発展が見込めた。しかし、20世紀初頭にシェーンベルクの無調音楽が現れ、芸術と娯楽は後戻りできないほど乖離してしまう。大衆文化の流れに抗うのはもはや不可能なのだろうか。2022/02/21

【みらいけん読書会】

0
#30 ほし2019/09/23

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