内容説明
『人間知性論』の続編に相当する本書において、ジョン・ロックは、知性の陥りやすい病を診断しその治療法を探る。ロックは、真理の探究のために各人が自分の知性をどのように導くべきかを考察し、知性の補助手段として新しい論理学を構想し、知性を導くべき倫理として「自由」と「公正さ」を説く。西洋近代の批判的知性のあり方に関心を寄せる人にとっての、必読文献。ロックの草稿の調査に基づいた本邦初の単行本現代語訳として、詳細な注と解説を付けて刊行。
目次
はじめに
才能
推論
練習と習慣
観念
原理
数字
宗教
偏見
不偏不党性〔ほか〕