3.11から一年―近現代を問い直す言説の構築に向けて

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  • サイズ A5判/ページ数 209p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784275009821
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0036

内容説明

3.11とその後の一年は何だったのか。近現代を問い直しつつ脱原発への確固たる言説・思想を構築しなければならない。

目次

1 生き返れ(生きて;東北連祷;夢中に;3.11と故郷―波に呑まれぬ言葉を)
2 言説・思想の力の回復へ(言葉の力よ、よみがえれ―三月十一日以後の状況の中で;状況への市民的介入としてのツイッター;悲惨な大災害と向き合う心構え;「原発銀座」と心の闇―水上勉『鳥たちの夜』;原発と沖縄と文学―差別社会日本)
3 近現代を問い直す指標(「転換論」は深まったのか;国民国家日本の「二重の危機」と再生への展望;戦前・戦後の歴史抜きには論じられない「3.11」以降;戦前・戦後の歴史抜きには論じられない「3.11」以降;日本近代化の装置としての天皇制;育鵬社「歴史偽造」教科書と河村&石原「南京虐殺」否定の「歴史偽造」)
4 東北と沖縄―「周辺」からの解放へ(岐路に立つ3.11震災復興―文明の大転換を迎えて;東日本大震災・原発危機―「東北」萎縮からの解放にむけて;辺野古新基地建設反対の闘いの現状と新たな決意)
5 自然と調和する再生文化・文明へ(エコシステム=文明システム―文明概念の変革をめざして;「いのちの思想家」安藤昌益の精神の継承に向けて―安藤昌益没後二五〇年、狩野亨吉没後七〇年;世界に拡がる安藤昌益の直耕思想―没後二五〇周年、中国とスイスの事例紹介を兼ねて;アイヌ民族の記憶―トポフィリアと「近代」理性の蹉跌;共同体論と日本型カースト制―解説版;部落問題と“歴史”―未来を構想するために)