内容説明
アルチュセールのイデオロギー装置論、フーコーの言説分析、デリダの音声中心主義批判、などの現代思想の成果を踏まえて初期フランクフルト学派=批判理論、特にアドルノの物象化論を読み直すことで、合理的主体の形成過程に間主観的・物質的・歴史的な要因の関与をテーマ化する議論を展開する。
目次
第1部 後継世代に対する憂慮(学生の態度;政治意識と民主主義)
第2部 理性実現に際してのさまざまな困難(批判理論と社会主義ドイツ学生同盟(SDS)
理論と実践をめぐる解釈闘争)
著者等紹介
仲正昌樹[ナカマサマサキ]
金沢大学法学類教授。政治思想史
出口剛司[デグチタケシ]
明治大学情報コミュニケーション学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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