出版社内容情報
008年の Jolt Award一般書部門で、"Manage It!"とともに Productivity Winner を受賞した原書を翻訳するもの。動くだけではない製品としてのソフトウェアでは、開発だけでなく運用の面でも設計の時点から知っているべき事柄やノウハウが多々ある。本書ではそれらをパターン/アンチパターンとして解説していく。
目次
第1部 安定性(ケーススタディ:航空会社をストップさせた例外;安定性とは ほか)
第2部 処理能力(ケーススタディ:自分の顧客に踏み付けられる;処理能力とは ほか)
第3部 設計における一般的な問題(ネットワーキング;セキュリティ ほか)
第4部 運用(ケーススタディ:力は宇宙より強大、住処は小さなランプの中;透明性 ほか)
著者等紹介
Nygard,Michael T.[NYGARD,MICHAEL T.][Nygard,Michael T.]
プロフェッショナルなプログラマ、アーキテクトとして15年以上のキャリアを持つ。銀行、金融、農業、小売業はもとより、米国政府および軍へもシステムを納入してきた。数多くの記事や教材の執筆やCOMDEXでの公演などで活躍。初期のJava関連書籍の共著者の一人でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たいそ
3
2009年。ソフトウェアにもいろいろあるが、これはWebサービスやサーバ寄りの話(といっても世間のいうITはこっち?)。自分と違う領域なので経験していないあるある話が多かったが、コンウェイの法則とか「探すべき場所がわかっているなら問題を発見するテストは簡単に作れる」「一番初めの決定は後から覆すのが一番難しい」「バブルソートを最適化しても絶対にクイックソートにはならない」などは共感できる。「どんなに技術を愛し、新しい巧妙なテクニックやクールなシステムを愛しているとしても、それが実際には大して重要ではない。」2019/07/15
紙魚
1
ビジネス上の妥当な稼働率といった抽象レベルの高い話からスレッドダンプやネットワークプロトコルレベルの低い話まで, 経験をもとに語ってみせる著者さんのプロフェッショナルとしての能力にただただ圧倒される. 2009年発行ということで話題がちょっと古い(gitじゃなくてsvnが主流だったり, オブジェクト指向設計が主流でRoRはまだ傍流だった頃)のにもかかわらず, 最後の18章ではサービス志向アプリケーションや継続的デプロイなどにも言及されていて, 格の違いを思い知らされる.2018/02/03
ssmi
0
いい本。ある程度の規模のサービスの開発を考えるなら読まないとダメなレベル2010/07/10
yasuzo
0
商用サービス開発する人ならば、一読を。実運用と比較して振り返る部分は多いかと。
leather_sole
0
開発者からはやや遠く運用者が直面する問題が主体だが、実は開発する際に考慮しなくてはならない内容が満載で、開発者必読だろう。また開発と運用の距離をいかに縮めるかということは、スムーズな開発・保守を考える上で重要なファクターだということを再認識させてくれた。 書評:http://d.hatena.ne.jp/travelershouse/20091031/12570131672009/11/01