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出版社内容情報
目次
<第2巻第1分冊>
第2部 資本の流通過程
第1篇 資本の諸変態とその循環
第1章 貨幣資本の循環
第2章 生産資本の循環
第3章 商品資本の循環
第4章 循環過程の三つの図式
第5章 流通期間
第6章 流通費
第2篇 資本の回転
第7章 回転期間と回転数
第8章 固定資本と流動資本
第9章 前貸資本の総回転 回転の循環
第10章 固定資本と流動資本とに関する諸学説 重農学派とアダム・スミス
第11章 固定資本と流動資本とに関する諸学説 リカード
第12章 労働期間
第13章 生産期間
第14章 流通期間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古川
1
ここから、マルクスの死後エンゲルスが遺稿を整理して出版した部分に入る。おかげで3巻までの火花が飛び散るような生き生きとした文章が影を潜め、なにやら老婆の繰り言のような文章が散見されるようになるが、ここは我慢だ。内容的には資本の回転と流通が主に語られている。特に無形の損耗という概念は面白い。技術は常に進歩するという必然性を前提にすれば、不変資本は物質的損耗がなくても常に減価を続けるというのは現実にも例えばソ連等重工業国家の衰退とか、いまだにXPを使っている某役所など思い当たる節が多く、身につまされる。2013/12/21
yuui02
1
日経BPクラシックスの中山元氏訳の資本論を読んでいましたが第一巻しかでていないので第二巻からはこちらの岡崎氏訳ので読もうと思います。内容は「資本の回転」など。流通と流動資本を混同しているとアダムスミスを批判。2013/09/29
dantom
0
この巻から文章が一気に堅いというか、真面目くさくなり、読んでいて眠気を誘われることが多くなる。だからといって、この作品の価値が下がるわけではない。編集したエンゲルスに罪は無く、完成させる前に死んでしまったマルクスが悪い(仮に長生きしたとして、完成しなかったかもしれないが)。マルクス自身が正式に書き上げた文章だったら、もっとテンポよく読めたのだろうなぁ。2017/01/18