内容説明
修道院の庭で植物の交配実験を行い「メンデルの法則」を導き出した修道士メンデル。遺伝学の基礎をなすその原理は、生前に評価されることはなかった。修道院長として生涯を終えた16年後に再発見され、新しい時代の幕を開いたメンデルの業績を、現在との関わりに触れながらいきいきと伝える評伝。
目次
第1章 発見されたメンデル
第2章 修道士への道
第3章 植物の実験
第4章 修道院長
第5章 晩年
第6章 メンデルの再発見
第7章 メンデルが遺したもの
著者等紹介
ギンガリッチ,オーウェン[ギンガリッチ,オーウェン][Gingerich,Owen]
ハーヴァード大学教授(天文学・科学史)。スミソニアン天文物理観測所上級名誉天文学者。2006年夏のIAU(国際天文学連合)惑星定義委員会では議長を務めた
イーデルソン,エドワード[イーデルソン,エドワード][Edelson,Edward]
ニューヨーク市在住のサイエンス・ライター。1971年から91年まで『ニューヨーク・デイリーニュース』紙のサイエンス・エディター、1979年から80年の米国サイエンス・ライター協会会長。その著作により米国歯科医師会、米国医師会、米国物理学会、米国癌協会をはじめ数々の団体の賞を受賞している
西田美緒子[ニシダミオコ]
翻訳家。津田塾大学英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セルジオ肥前
2
いわゆる「メンデルの法則」発表から今年で150年という事で読んでみました。メンデルがどんな人物だったのかは良く知らなかったので新鮮でした。伝記としてはボリュームが小さいので物足りなく感じる方もいるかも知れません。2015/03/20
コウみん
1
今年はメンデル生誕200周年だ。 彼はエンドウ豆より遺伝の法則を発見し、現代科学にも影響を与えた。 いかにエンドウ豆で遺伝の法則を発見したか図で難しいと思った遺伝学と彼の一生について語った一冊である。2022/06/25
takao
1
ふむ2022/03/22
ゆずとみかん
0
昔授業でちらっとだけ聞いた人物。 詳しい時代背景や人物像は知らなかったが、興味がわき読んでみた。 知識に対する欲が強く、それが自分の名声のためではなく 純粋な知りたいという気持ちによるものと伝わる。 真の科学者はこうあるべきだと思う。 自分の分野を縛るのではなく、知りたい・解明したい分野に関しては 積極に取り組む。その姿勢がすばらしいと思い、見習いたいと思った。 ただ翻訳本のため、若干読みにくい部分もあった。 2013/02/04
えりの
0
メンデル、遺伝学という分野を開拓した人物。物やお金は奪われることがあるけれど、科学知識は奪われることがない。その通りだと思う。私自身も科学知識を身につけたい。2012/07/22