動物倫理入門

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  • サイズ A5判/ページ数 252p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784272430987
  • NDC分類 480.79
  • Cコード C0010

出版社内容情報

工場製品と化した畜産動物、医学の「進歩」に供される実験動物…動物と人間の関係をめぐる倫理的問題を包括的かつ簡潔に解説する。

家族のように「愛情」を注ぎつつ自然とは異質の空間で飼うペット、工場製品と化した畜産動物、医学の「進歩」に供される実験動物…。動物と人間の関係をめぐる倫理的問題を、包括的かつ簡潔に解説する。

第1章 動物問題とは何か
第2章 自然なことと規範的なこと
第3章 肉食の倫理
第4章 動物実験の是非
第5章 動物飼育のジレンマ
第6章 野生動物をめぐる問題
第7章 動物保護運動の現状

【著者紹介】
米ウェスレヤン大学の哲学、フェミニズム・ジェンダー、セクシャリティ研究、環境学部教授。主な著書は、Animal Liberation: A Graphic Guide(1987), Reflecting on Nature: Readings in Environmental Philosophy (1994), Ecofeminism: Feminist Intersections with Other Animals and the Earth (2004)など。

内容説明

自然とは異質の空間で飼うペット、食卓にのぼる畜産動物、医学の「進歩」に供される実験動物…動物と人間の関係をめぐる悩ましい問題を包括的かつ簡潔に提示。人間例外主義を問い直す。

目次

第1章 動物問題とは何か
第2章 自然なことと規範的なこと
第3章 肉食の倫理
第4章 動物実験の是非
第5章 動物飼育のジレンマ
第6章 野生動物をめぐる問題
第7章 動物保護運動の現状

著者等紹介

グルーエン,ローリー[グルーエン,ローリー] [Gruen,Lori]
米ウエスレヤン大学哲学部教授

河島基弘[カワシマモトヒロ]
1965年生まれ。群馬大学社会情報学部准教授。専門は社会学、メディア論、比較文化論、環境倫理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スイ

17
肉食、動物実験、サーカスや動物園での飼育、野生環境への介入。 どれも以前からもやもやしていることではあるのだけど(特に肉食と動物園は生活に地続きなのでふっと気にかかる)、感覚でなくきちんと論理だてて考えてみたいと思って読んだ。 内容自体に難しさもあるし、訳もちょっと私には合わなかったのだけど、全く専門外でも理解できる。 上記のような個々のこと以前に、人間だけを優位と考え、他の種を差別する自体がどうなんだ、というのが筆者の主張で、まるっと同意はできない感情もあるのだけど、頭に入れてはおきたい。2020/04/24

魚京童!

11
私は殺すし、食べるし、棄てもする。2016/01/10

チネモリ

4
一般的な入門書と同様に動物倫理の基礎理論が本書で簡潔に整理されていた。また「肉食の倫理」や「動物実験の是非」など個別的問題も考察できる章立てがなされている。ただ一般的な入門書と異なるのは、本書は「人間例外主義」批判という立場に基づくことである。本書前半部分で、動物の中で「人間は本当に例外なのか」また「人間はどれほど特別なのか」という疑問を読者に投げかけ様々な動物実験や観察などを根拠にわれわれの「思い込み」を解いていく。「動物倫理学」の学び直しと同時に新たな視点を与えたくれた1冊だった。2020/12/08

サメ社会学者Ricky

3
動物倫理の入門だが、動物愛護や菜食主義に対する批判に対して丁寧に反論も用意されていて、どういう思考で彼らが肉食や飼育に反対しているのかがよく分かる。ただし、やはり僕が求める疑問の納得いく回答は得られない。思うに、動物愛護や菜食主義は権利というものが人間にも動物にも本質的に備わっていると勘違いしているのではないだろうか。ただ、色々文句言いつつも、人間も動物でありなんら変わるところはない、など、考えに納得できる部分もある。読んでいて色々刺激になる良書。2018/11/23

サメ社会学者Ricky

3
イルカがサメから人間を救うという倫理的な行為をしたとあるが、サメからしたら実に迷惑な話で、非倫理的行為ではないだろうか。そんなことをふと思う。2018/04/17

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