内容説明
平和とは何か。和解とは何か。現代の社会科学は何を思考しうるか。新たな思想領域をひらこうとする研究者たちが、それぞれの課題に向き合い、対話し、思考をつなぐ。
目次
戦争体験と平和の思想
原爆体験とその思想化
原爆を語ること、平和を訴えること―広島における原爆被爆者の証言活動
沖縄と平和―軍事大国アメリカとどう向き合うか
戦後保守政治と平和―戦後民主主義運動が強制した「小国主義」
戦争プロパガンダとナショナリズムの限界―一八世紀フランスにおけるイギリス像
自然のシンボルと戦争―ルーズベルト政権におけるCCCを事例に
オリンピックをめぐる平和と和解
争闘と平和のヴィジョン―フェルキッシュ宗教運動における「非平和」の思想
和解と忘却―戦争の記憶と日本・フィリピン関係
征服に和解はありうるのか―メキシコ人の過失と現在
持続可能な戦争―スーダンの内戦を通して考える
暴力の対峙点―スリランカとニューヨークから
著者等紹介
足羽與志子[アシワヨシコ]
1957年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。専攻は文化人類学
濱谷正晴[ハマタニマサハル]
1946年生まれ。一橋大学名誉教授。専攻は社会調査論、社会調査史研究
吉田裕[ヨシダユタカ]
1954年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。専攻は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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