出版社内容情報
50~80年代にかけて、全国のハンセン病療養所に暮らす人々と詩作をとおして交流を続けた詩人、大江満雄。差別と偏見をともに乗り越えようとした大江とハンセン病患者たちの対話の歴史がはじめてまとめられる。
内容説明
これまでに発表された著者のハンセン病関連の作品を精選し、テーマ別に分類、それぞれ年代順に配列した。
目次
癩者の憲章
オベリスク
アジヤ病のためにアジヤの詩人の協力を
『いのちの芽』解説
ハンゼン氏病者の詩
詩の記録性について
詩集『いのちの芽』と予防法改正運動
ライ文学の新生面―恐怖・屈辱感からの脱出
新しい市民性をもった詩について
医学と詩学とのつながり〔ほか〕
著者等紹介
木村哲也[キムラテツヤ]
1971年生まれ。中学時代、東京宿毛会(東京近郊在住の高知県宿毛出身者の集まり)席上で大江満雄と出会う。学生時代、『大江満雄集』編集に加わる。以後、全国のハンセン病療養所を訪ね、大江満雄とハンセン病者による詩運動について取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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