リキッド・モダニティ―液状化する社会

個数:

リキッド・モダニティ―液状化する社会

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 00時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 279,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784272430574
  • NDC分類 304
  • Cコード C0010

内容説明

重く堅固な、「ハードウェア」型近代から、軽く柔らかな、「ソフトウェア」をキーワードとする時代へ。ゆたかなイメージを示しながら、著者は、「いま」という時代がどこへむかって流れてゆこうとしているのかを描きだす。現代のもっとも創造的な思想家による、はげしく変転する社会・政治生活条件についての才気あふれる分析。

目次

1 解放(自由は祝福か呪いか;批判の盛衰 ほか)
2 個人(重量資本主義と軽量資本主義;免許・車アリ ほか)
3 時間/空間(見知らぬ者が知見らぬ者と出会うとき;嘔吐的空間、食人的空間、非空間、空虚な空間 ほか)
4 仕事(歴史の進歩と信頼;労働の発生と衰退 ほか)
5 共同体(民族主義第二型;類似による統一性か、差異による統一性か ほか)

著者等紹介

バウマン,ジークムント[バウマン,ジークムント][Bauman,Zygmunt]
リーズ大学・ワルシャワ大学名誉教授。『立法者と解釈者』(邦訳・昭和堂、1995年)、大評判となった『近代とホロコースト』(1989年ヨーロッパ・アマルフィ賞受賞作)をはじめ、モダニティとポストモダニティの状況について多くの著作がある。イギリスを拠点にして活躍し、現代ヨーロッパでもっとも高い評価と注目を集めている社会理論家・社会思想家

森田典正[モリタノリマサ]
1956年生まれ。早稲田大学大学院修士課程を経て、ケント大学(イギリス)で博士号取得。現在、早稲田大学法学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

63
古市の社会学者との対談新書から知り読み出す。規範のしっかりした「ソリッド」近代から、液状化した不安定な近代の現在についての考察。古い社会基準は崩壊し、個人は自由を享受できるようになったが、今までにない個人の選択の自由と責任が重視され不安をもたらしていると。現状のグローバル社会についてなど非常に興味深い内容。語り口は難解な用語を振り回さないで読みやすい。他の本で読んだトピックがありおそらくこっちがネタ本。いろいろ感心した。2000年出版の現代の古典であり文庫化を求む。古本でも高価だ。2017/07/16

msykst

7
ご本人が液状化なされたと聞きパラパラと(不謹慎)。→「新しく出現した時間の瞬間性は、人間の共生形態を激しく変化させた。とりわけ、人間の集団的事象とのかかわり方、そして、ある事象を集団的なことがらにする方法の変化はいちじるしかった。」「現代人は「過去を忘れ、未来を信じない」現在を生きている点において、かれらの父親や母親に似ない。過去の記憶と未来にたいする信頼は、これまで、一過性と継続性、人間的行動の道徳性と非道徳性、責任と無責任のあいだの文化的、道徳的橋梁を支える脚柱だったのだ。」 2017/01/11

ぷほは

4
いま読むと、驚く程セネットとブルデューが参照されている。そしてやっぱり『悲しき熱帯』。共同体論の復興に対するシニカルな目線は、著者自身のポーランドからイギリスへと至る苦難が背景にあるような気がする。前半にマルクーゼの人間解放論、後半にジラールの暴力論が参照されているのも印象的。特にジラールに関する3つの留意点の二つ目、「犠牲の前には、犠牲を必要とする共同体などなかったのだ」という指摘は鋭い。これでアガンベンの言う「殺害可能で犠牲化不可能」としての「ホモ・サケル」の定義にはなんら不思議な点はないことになる。2016/04/11

TW

4
近代とは何か?それは村社会といった共同体から、個人がフォーカスされた時代なのだぜ!っていうのが大筋の内容。んでもってタイトルにもあるリキッドって何さ?というと、『他人に迷惑かけなければいいだろ?』『自由だヤッホイ!』っていう個人主義は自由万歳になってしまって逆に個人の立場が悪くなるということ。そしてどんどん個人が公をドロドロと蝕んでいくんだぜっていうのが大筋のないようなんだが、如何せん社会学用語辞典が頭にインプットされていないもんで読むのに非常に苦労しました(汗) なので逆に感想は軽めにヾ(´▽`*)2012/07/14

Max Brown

4
バウマンは、近代社会を二分化し、全体主義にみられる規範や固定的秩序が顕著であった前期近代を「固体的近代」、固体的近代における制約が溶解しつつある後期近代を「液体的近代」と呼ぶ。液体的近代における自由の拡大は個人主義化を促進させ、個人の実存を脅かす。バウマンは、「私」が「公」を侵食する液体的近代においては、初期フランクフルト学派とは逆のベクトル、すなわち批判理論は生活政治批判に向かうべきであるとする。バウマンの社会理論は、個人の積極的自由(主体的な共同体への関与)を重視する点で、アーレントの公共性論に近い。2012/07/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/418492
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。