内容説明
民主主義を欠いた社会主義こそ崩壊する。安易なマルクス批判と頑迷なマルクス擁護が横行する中で、社会主義崩壊という２０世紀の思想的試練と対峙して、民主主義と社会主義を結ぶものは何かを深く問いかける。
目次
１ 民主主義・市民社会・社会主義の理論的問題（マルクスにおける民主主義・市民社会・社会主義；現代日本における民主主義と社会主義）
２ 民主主義と社会主義をめぐる戦後的状況（戦後マルクス主義の「近代」把握；戦後思想とマルクス主義―鶴見俊輔論を中心に）
３ 民主主義と社会主義をめぐる現代的課題（憲法の平和主義の現代的意義；現代における人権と民主主義の課題；「左翼知識人」の所在をめぐって）
