傷を愛せるか

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  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784272420124
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0011

内容説明

心は震えつづける。それでも、人は生きていく。旅先で、臨床現場で、心の波打ち際にたたずむ。トラウマと向き合う精神科医のエッセイ集。

目次

1 内なる海、内なる空(なにもできなくても;○(エン)=縁なるもの
モレノの教会
水の中 ほか)
2 クロスする感性(開くこと、閉じること;競争と幸せ;ブルーオーシャンと寒村の海;冬の受難と楽しみ ほか)
3 傷のある風景(傷を愛せるか)

著者等紹介

宮地尚子[ミヤジナオコ]
一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻・教授。精神科医師、医学博士。1986年京都府立医科大学卒業。1993年同大学院修了。1989年から1992年、ハーバード大学医学部社会医学教室および法学部人権講座に客員研究員として留学。1993年より近畿大学医学部衛生学教室勤務を経て、2001年より現職。専門は文化精神医学、医療人類学、ジェンダーとセクシュアリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いつでも母さん

188
『傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷のまわりをそっとなぞること。・・・傷とともにその後を生きつづけること。』深いです。沁みて来ます。Ⅰ章も好きです。誰かが自分のために祈ってくれることがどれほど有り難いか。そして今度は私が誰かのために・・あゝ、そうだね。「明日、天気になあれ。みんな、幸せになあれ。」目の前にはいない人だけれども、心に届きますように。私もそう言おう。そう祈ろう。2018/06/10

どんぐり

93
トラウマ研究で「環状島」モデルを提唱している精神科医のエッセイ。刊行が2010年で、『週刊医学界新聞』に連載されていたものが大半を占める。PTSDやトラウマ周辺のことを医療人類学や文化精神医学、ジェンダーの視点から洞察している。学術論文とは異なり、その文章は詩的かつ哲学的で心に深く染み入る。〈傷を愛せるか〉では、「トラウマ研究はいつから、戦っても傷つかない人間をふやすための学問になったのだろう」と疑問を投げかけているのが、印象に残った。2021/06/01

fwhd8325

84
精神科医師のエッセイ集。大きく3章に分かれています。どの章も視点が新鮮に感じます。これが精神科医ならではの視点なのだと思います。タイトルとなっている「傷を愛せるか」は、その中で、一番読み応えのある内容となっています。出版されたのは10年前になりますが、この時期に読むことで、深く感じることが多いと思います。悲惨な事件が起こる度、防ぐことのできない無力を感じます。それでも新しい視点を与えられることで、救われることがあるように思いました。2020/08/20

ネギっ子gen

63
<誰もが言葉にならない痛みを抱えて生きている時代だからこそ、旅先での些細な出来事や、映画やアートなどから見えてくるものがあるのではないか>。DVや性暴力被害者等へのカウンセリングに取組む著者が、<傷を抱えながら生きていることについて、学術論文ではこぼれおちてしまうようなものを>掬い取ったエッセイ23篇。「あとがき」にて、<自分の文章に励まされるということが、時々ある。書くというのは、そのためなのかもしれないと思ったりする。この本を読んでくれる人に、同じ効果が少しでももたらされるなら、とてもうれしい>と。⇒2021/06/17

なっく

43
トラウマやジェンダー論を専門分野とする精神科医のエッセー集。米国留学直後に書かれた話が多いためか、 ダイバーシティやセクシュアリティ、そしてベトナム戦争による心の傷などについて、とっても難しい問題が、わかりやすく、しかもつぶやき風に書かれているので、大変勉強になった。誰しも心に傷を持ち、それを封じ込めたり、克服したい気持ちはあるけれど、それよりも、傷と向き合い、愛し、共に生きていく、そんな柔軟性を持つことが大切だと言うことらしい。素晴らしい本だった。2021/07/25

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