出版社内容情報
750年から1350年、各地でさまざまな宗教や思想が発展し独自の世界観が形づくられた。気候変動など新たな視点もまじえて中世
「輪切り」で世界史を見る絵本、第2巻は750年から1350年。世界各地でさまざまな宗教や思想が発展し、それぞれの世界観が形づくられていた。気候変動が社会に与えた影響など、新たな歴史学の視点もまじえ、中世の世界を描く。
(監修者より)
これまでの「世界史」の本や教科書は、世界をいくつかの地域に分け、それぞれの地域の過去から現代に至る歴史を、時間軸にそって説明する、いわば「縦の世界史」でした。対して、このシリーズでは、それぞれの時代において、つねに人類社会全体を見わたし、各時期の世界全体を視野におさめるように努めました。
グローバル化が進む現代においては、世界をいくつかの地域にわけて語る「縦の世界史」よりも、地域どうしの交流や人びとの生活のつながりを見る「横の世界史」の重要性が増しています。過去の人類の社会と、現在わたしたちがくらす世界がどのように違い、どこが似ているのかを、このシリーズを読んで考えてみてください。
【著者紹介】
1953年生まれ、東京大学東洋文化研究所教授(世界史・比較歴史学)。著書に『イスラーム世界の創造』(東京大学出版会)、『新しい世界史へ』(岩波新書)ほか。国民国家やヨーロッパ対アジアという構図にとらわれない新しい世界史=グローバルヒストリーの叙述を提唱し、各国の歴史学者との共同研究にとりくんでいる。
目次
750年ごろの世界(社会のしくみ 何に祈る?なぜ祈る?;人びとのくらし 人やモノがあつまる場所)
1000年ごろの世界(社会のしくみ 約束と信仰;人びとのくらし 1000年前の地球温暖化)
1150年ごろの世界(社会のしくみ 社会に根づいた宗教;人びとのくらし 海と陸が広がって経済発展)
1350年ごろの世界(社会のしくみ モンゴルがつないだユーラシア大陸の東西;人びとのくらし 小氷河期のはじまり)
著者等紹介
羽田正[ハネダマサシ]
1953年生まれ、東京大学東洋文化研究所教授(世界史・比較歴史学)。国民国家やヨーロッパ対アジアという構図にとらわれない、新しい世界史=グローバルヒストリーの叙述を提唱し、各国の歴史学者との共同研究にとりくんでいる
内田力[ウチダチカラ]
1983年生まれ、東京大学大学院総合文化研究科博士課程(日本史研究)
伊野孝行[イノタカユキ]
イラストレーター。1971年生まれ、東洋大学卒業。セツ・モードセミナー卒業。第44回講談社出版文化賞、第53回高橋五山賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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