内容説明
日本の社会が特異な発展をとげながら、ますます深く地球社会に組みこまれている今日、そこでの人間形成の課題も大きく転換しつつある。この転換の様相を見きわめることが、これからの教育を構想するうえでのカギになる。この巻では、さまざまなレベルで変化しつつある現代社会と人間生活の分析をつうじて、これからの教育を考える新しい論理をさぐりだす。
目次
第1部 地球化社会と人間(地球と人類;アジアと日本―共生のための社会・文化・教育を考える;社会主義のゆくえ―過去と未来との対話)
第2部 日本企業社会と教育(伝統と革新;現代の産業社会と競争―競争構造の一元性と多元性;「労働と教育」の射程)
第3部 子どもの成長と教育の制度(家族の現在;地域社会と教育の現在;都市空間と子ども―おとなと子どものための生活空間の設計;「教育実践」としての教育制度空間の再設計)