出版社内容情報
先進国中で最悪ともいわれる子どもの貧困。福祉制度や支援のあり方、母親の就労環境、諸外国の状況など複眼的な論考による分析。
先進国中で最悪ともいわれる子どもの貧困。福祉制度や支援のあり方、母親の就労環境、障害など複合的な要因を分析。アメリカ・イギリス・フランスなど諸外国の状況、歴史的事例も含めた複眼的な論考をもとに解決の道をさぐる。
【著者紹介】
法政大学経済学部教授(社会経済学、経済学史、ジェンダー経済学)。著作に『福祉国家と家族』(共編、法政大学出版局、2012年)、『市場とジェンダー―理論・実証・文化』(共編、法政大学出版局、2005年)
目次
子どもの貧困―現代社会の諸視点から
第1部 日本における子どもの貧困(児童扶養手当の支払期月と母子世帯の家計―年三回の手当支払で所得保障機能は十全に果たせるか;子どもの貧困から見た「子ども・若者支援」;障害のある若者と貧困―ライフコースの視点から)
第2部 諸外国における子どもの貧困(フランスにおける子どもの貧困の問題―社会背景と再分配政策;イギリスにおける福祉改革と子どもの貧困―「第三の道」と社会的投資アプローチ;アメリカにおける福祉改革と子どもの貧困―不可視と包摂)
第3部 歴史のなかの子どもの貧困(近代日本の児童労働―年少労働者の保護と供給をめぐって;戦争と国際結婚―終戦後の日蘭カップルを事例に;子どもの貧困と労働に関する一考察―丸岡秀子の経験と思索からの試論)
著者等紹介
原伸子[ハラノブコ]
法政大学経済学部教授(経済理論・ジェンダー経済論)、大原社会問題研究所所長
岩田美香[イワタミカ]
法政大学現代福祉学部教授(子ども家族福祉・教育福祉)
宮島喬[ミヤジマタカシ]
お茶の水女子大学名誉教授(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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