法政大学大原社会問題研究所叢書
現代社会と子どもの貧困―福祉・労働の視点から

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  • サイズ A5判/ページ数 316,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784272360857
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0036

出版社内容情報

先進国中で最悪ともいわれる子どもの貧困。福祉制度や支援のあり方、母親の就労環境、諸外国の状況など複眼的な論考による分析。

先進国中で最悪ともいわれる子どもの貧困。福祉制度や支援のあり方、母親の就労環境、障害など複合的な要因を分析。アメリカ・イギリス・フランスなど諸外国の状況、歴史的事例も含めた複眼的な論考をもとに解決の道をさぐる。

【著者紹介】
法政大学経済学部教授(社会経済学、経済学史、ジェンダー経済学)。著作に『福祉国家と家族』(共編、法政大学出版局、2012年)、『市場とジェンダー―理論・実証・文化』(共編、法政大学出版局、2005年)

目次

子どもの貧困―現代社会の諸視点から
第1部 日本における子どもの貧困(児童扶養手当の支払期月と母子世帯の家計―年三回の手当支払で所得保障機能は十全に果たせるか;子どもの貧困から見た「子ども・若者支援」;障害のある若者と貧困―ライフコースの視点から)
第2部 諸外国における子どもの貧困(フランスにおける子どもの貧困の問題―社会背景と再分配政策;イギリスにおける福祉改革と子どもの貧困―「第三の道」と社会的投資アプローチ;アメリカにおける福祉改革と子どもの貧困―不可視と包摂)
第3部 歴史のなかの子どもの貧困(近代日本の児童労働―年少労働者の保護と供給をめぐって;戦争と国際結婚―終戦後の日蘭カップルを事例に;子どもの貧困と労働に関する一考察―丸岡秀子の経験と思索からの試論)

著者等紹介

原伸子[ハラノブコ]
法政大学経済学部教授(経済理論・ジェンダー経済論)、大原社会問題研究所所長

岩田美香[イワタミカ]
法政大学現代福祉学部教授(子ども家族福祉・教育福祉)

宮島喬[ミヤジマタカシ]
お茶の水女子大学名誉教授(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆう。

20
子どもの貧困について、福祉と労働をキーワードに研究した本です。子どもの貧困は、家族の貧困でもあります。今、社会福祉は「給付か就労か」という働かせることを強化し、必要な福祉サービスを削っていく方向性があるなかで、「給付も就労も」必要だというのは子ども・若者の貧困問題を考えるうえで大切だと思いました。また、歴史的に子どもの貧困問題をみたときに児童労働の問題を含め、子ども・若者と労働の問題を考えることが大切だと思いました。諸外国も取り上げられており、大変勉強になりました。2016/03/22

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