沖縄戦と心の傷―トラウマ診療の現場から

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784272360819
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C0011

出版社内容情報

死体に足がめり込む感覚、強烈な不眠やうつ…老いや近親者の死を契機に覚醒する戦争の記憶とそれが人間の精神に与える深刻な被害。

死体に足がめり込む感覚がよみがえる…老いや近親者の死を契機に子どものころの忌まわしい記憶が60年の時を経てフラッシュバックし、強烈な不眠やうつ状態を引き起こす。戦争体験が人間の精神に与える深刻な被害を告発する。

序章 脳のなかの戦争記憶は風化しない
1章 私と戦争
2章 トラウマ私論
3章 沖縄戦がもたらした社会と時代への影響
4章 「奇妙な不眠」からアウシュビッツの訪問まで
5章 沖縄線のトラウマによるストレス症候群

【著者紹介】
1947年生まれ、精神科医。元藤代健生病院院長(弘前)、2004年から沖縄の病院に勤務。2013年より、福島県相馬市のメンタルクリニックなごみ院長。主な著書『うつ病を体験した精神科医の処方箋』『統合失調症とのつきあい方』(大月書店)

内容説明

NHK ETV特集「沖縄戦 心の傷」で大反響!戦争体験が人間の精神に与える深刻な被害。

目次

序章 脳のなかの戦争記憶は風化しない
1章 私と戦争
2章 トラウマ私論
3章 沖縄戦がもたらした社会と時代への影響
4章 「奇妙な不眠」からアウシュビッツの訪問まで
5章 沖縄戦のトラウマによるストレス症候群

著者等紹介

蟻塚亮二[アリツカリョウジ]
1947年生まれ、精神科医。1985年から1997年まで青森県弘前市の藤代健生病院院長、2004年から沖縄の病院に勤務。2013年より、福島県相馬市のメンタルクリニックなごみ院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

二人娘の父

14
沖縄戦を生き延びた人々が、どんな心の傷を負ったのかを本格的に調査公表したという点で画期的な著作ではないか。沖縄戦に限らずだが、戦時のトラウマからPTSD症状が表出するまでに60年もの時間がかかるというのは、非常に深刻な問題だと感じる。人間の心の仕組みが、いまだ未知の部分が多いことを痛感する。読むことで沖縄戦が「地獄」と称される意味を、改めて理解する手がかりを得たように思うし、実はまだまだこの分野では課題が山積であることも感じる。いずれにしても胸の痛むことであり、沖縄の基地負担の異常さをここでも痛感する。2022/01/30

天道

2
中立であってはいけないという言葉がとても心にきた。2016/11/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8128989
  • ご注意事項