出版社内容情報
性的支配の問題に第一線の研究者たちが領域横断的に取り組んだ画期的論集
内容説明
世界の歴史における性暴力の常態化。沈黙させられてきた人びと。「性的支配」とは何か。領域を越え、議論する。
目次
性暴力と性的支配
1 性的支配の歴史と構造(ヨーロッパ文明批判と性的支配―「正しさ」の意識をめぐって;国家と戦時性暴力と男性性―「慰安婦制度」を手がかりに;軍隊の影―スポーツ/レクリエーションと性的支配)
2 歴史と記憶と正負の遺産(性的支配と現地女性―ラ・マリンチェと文学的想像力;被征服男性の“受忍”―現代メキシコのカレンダーアートに見る性的支配の表象;奴隷制、魔女裁判とカリブの女性―マリーズ・コンデ『わたしは魔女ティチューバ』を補助線として)
3 現代の紛争と和解への糸口(国内紛争と民族浄化・性暴力;国際刑事裁判所における国際犯罪としての性暴力―性的支配とはどのような人権問題か;語られぬ真実―性暴力をめぐる正義・和解・記憶)
著者等紹介
宮地尚子[ミヤジナオコ]
一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻・教授。精神科医師。医学博士。1986年京都府立医科大学卒業。1993年同大学院修了。1989年から1992年、ハーバード大学医学部社会医学教室および法学部人権講座に客員研究員として留学。1993年より近畿大学医学部衛生学教室勤務を経て、2001年より現職。専門は文化精神医学、医療人類学、ジェンダーとセクシュアリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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