内容説明
雇用不安が増大し、賃上げ自粛どころか賃下げが提案され、小泉構造改革の痛みが国民に襲いかかっている。生活賃金を基礎にした生計費にもとづき、ナショナル・ミニマムの軸となる全国一律最賃制の確立こそが、真に日本の構造改革の梃子(てこ)になることを提起する。
目次
いま、なぜ最賃制か
最賃制とは
日本と世界の最賃制
どのような最賃制を考えるか
補論 ナショナル・ミニマムの軸となる最低賃金制は、ボランティアや協同労働の担い手にとってなにを意味するか
著者等紹介
黒川俊雄[クロカワトシオ]
慶応大学名誉教授・桜美林大学名誉教授
小越洋之助[オゴシヨウノスケ]
国学院大学経済学部教授
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