内容説明
マルクスはヨーロッパ各国で憲法が生まれようとしていた黎明期に、その豊富な知識と鋭い問題意識で論陣をはった。本書は、当時の憲法制定をめぐる歴史的背景を解説しながら、その過程でマルクスが資本主義の枠内で、さらに社会主義において、憲法にたいして、何を求めていたかを明らかにする。
目次
序章 近代憲法の黎明期に(マルクス登場当時のドイツ憲法事情;当時のヨーロッパにおける憲法事情;「ライン新聞」等におけるマルクスの主張)
第1章 一八四八年ドイツ三月革命のなかで(当時のドイツ憲法事情とマルクスの主張;憲法と革命についてのマルクスの主張と活動;マルクスの闘争の時代的限界と成果)
第2章 各国の憲法闘争への関与を通じて(ドイツ君主制下での闘争と革命戦略の発展;アメリカ、スペイン憲法の民主共和制;パリ・コミューンと一七九三年憲法と社会主義)
第3章 社会主義の目標と憲法規定をめぐって(政治的平等と社会的平等をめざして;社会権を重視した二つのフランス憲法;社会主義の目標と社会権)
著者等紹介
松竹伸幸[マツタケノブユキ]
日本平和学会会員、日本ジャーナリスト会議出版部会世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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