出版社内容情報
資本主義が陥った長期停滞と、それがもたらす社会的危機を分析し、従来の雇用・社会保障政策の限界を越える経済政策を提示する。
内容説明
長期停滞のもとでのネオ・ファシズムの台頭、雇用と社会保障の劣化、地方衰退にどう立ち向かうか。100年を超える歴史的視野から現状を分析し、左派による日本型ベーシックインカム論を提示する。
目次
第1部 長期停滞下の資本主義経済(資本主義は今どのような段階にあるか?―資本蓄積と社会構造の「二重危機」;長期停滞の経済学―論争の総括と経済政策;ポスト・ニューディール型経済システム―新しい福祉社会の可能性)
第2部 日本経済とベーシックインカム(日本の長期停滞と賃金・社会保障;日本の財政と金融をどうするか;「ケアチェーン」とジェンダー;ベーシックインカム―経済民主主義のために;現代尊農論―ベーシックインカムによる地方再生)
著者等紹介
本田浩邦[ホンダヒロクニ]
1961年生まれ。獨協大学経済学部教授。専門はアメリカ経済論。1984年立命館大学経済学部卒業。1991年一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。同年一橋大学経済学部助手。1993年獨協大学経済学部専任講師。1997年同助教授。1997~98年カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員。2005年より現職。経済学博士(一橋大学)。著書に『アメリカの資本蓄積と社会保障』(日本評論社、2016年。第1回アメリカ経済史学会賞“鈴木圭介賞”受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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