ランダムハウス講談社文庫
世界秩序の崩壊―「自分さえよければ社会」への警鐘

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  • サイズ 文庫判/ページ数 412p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270102763
  • NDC分類 304
  • Cコード C0130

内容説明

「リーマン・ショック」に始まった世界的な不況や、温暖化とそれに伴うエネルギービジネスなど、本書でなされた様々な“予言”はすべて的中した。いま、ソロスから学ばなければならないのは、彼の予測ではなく、彼の考え方、哲学そのものである。現在の世界情勢を打破する鍵を握る一冊。

目次

第1部 概念の枠組(思考と現実;オープン・ソサエティとは?)
第2部 歴史の現時点(アメリカは何がおかしくなっているのか?;「自分さえよければ社会」;世界秩序のどこがおかしいのか?;代替策の模索;グローバルなエネルギー危機)
付録 最初の枠組

著者等紹介

ソロス,ジョージ[ソロス,ジョージ][Soros,George]
本名ゲルジー・シュヴァルツ。1930年8月12日、ブダペスト(ハンガリー)生まれ。金融投資家、投資法の開発者、リベラル政治活動家、フィランソロピスト。ソロス・ファンド・マネジメント及びオープン・ソサエティ研究所の会長。最も権威ある米シンクタンク「外交関係審議会(CFR)」の前理事。グルジアの「バラ革命」に大きく貢献。1936年、ナチスによる粛清回避のため両親がソロス(ハンガリー語で「出世を約束された者」)に改姓。1947年、ロンドンでカール・ポッパーに師事。1956年、アメリカへ。1969年、ヘッジファンド開発、1973年、自前の投資会社設立(古のクォンタム・ファンド社)。1992年9月16日、「ブラック・ウェンズデー」で100億ドルのポンドを空売り、11億ドルを儲け、「大英銀行を破産させた男」と呼ばれた。1970年代から始めたフィランソロピー活動面では、これまで総額40億ドルを投入、近年では年間4億ドル、「中部ヨーロッパ大学」には4億2千万ドルの基金を投入した。オックスフォードやイェールを初め、各教育機関から名誉博士号を授与さる。テロとの戦争否定、テロの温床の除去を主張。現在の個人資産110億ドル

越智道雄[オチミチオ]
1936年生まれ。明治大学名誉教授。日本翻訳家協会評議員。城西国際大学、中京大学、各大学院講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bookworm1963

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1930年生で今年85歳になる著者が75歳の時の著作。氏の哲学とかソロス財団 の活動理念とかが熱く語られています。ナチのユダヤ虐殺を逃れ、苦学をしながらロンドン・NYを亘り歩き、生き延びてきた人生の先輩として氏の意見はその辺のストラテジストが足許にも及ばない説得力があります。完全なる知識は人間の能力を超えた世界。人類が勝ち取った自由を享受できている世界中で限られたOpen Society に住む人達は、持て余すような自由と無限の選択肢と目まぐるしい変化の中で、それでも真理を求めて生きていきます。 2015/11/09

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