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ランダムハウス講談社文庫
シャレのち曇り

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270102114
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

昭和末期の落語界を揺るがせた一大事件・立川流旗揚げを背景に、入門から前座修業、甘く苦い若気の恋、売れない焦燥、真打昇進、師弟の情、ライバルとのすれ違いなど、芸人の心情を可笑しくも切なく描いた連作小説。著者自身による解説“その後の落語界・上”を収録。

著者等紹介

立川談四楼[タテカワダンシロウ]
1951年群馬県邑楽町生まれ。70年立川談志に入門。80年11月NHK新人落語コンクール優秀賞受賞。83年11月立川流第一期真打となる。同年、真打昇進試験を題材にした「屈折十三年」で文壇デビュー。以降、落語家と作家の二面で活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シンドバッド

6
この本まで読もうとは思わなかったが、読んでみると、談志像が、鮮やかに!2015/05/12

kera1019

6
小説なんで談四楼さんの心情が凄くわかりやすい。作家としての談四楼さんの力も大きいんでしょうが、落語家の苦楽というのは私のような一般人には計り知れない面白さがありって一気に読んでしまいました。ただ、談志師匠と落語協会の分裂騒動について立川門下でどうやったのか、もう少し突っ込んで書いて欲しかったなぁ… 2014/01/08

姉勤

6
「談志が死んだ」を先に読んだので、既知な部分が多いものの、処女作とは思えないほどの構成と、生の人物と直に話している様な感触は噺家なれでは。 狭く旧い世界のしがらみが、基準を揺るがせ、結局売れる事が正当となった。 売れている噺家とそうでない噺家。作中の当時と違い、今やテレビを媒体にしての効果は 一昔ほどではなく、口コミやネットの時代となり、売れている噺家の絶対条件が小金と時間がある女性にウケる事となった。 売れる落語が残れば好いか、クラッシックが佳いかは後世に任せ、任せるものはすべて残すべきだと思う。2013/08/03

聖月

6
◎将棋界の大崎善生、落語界の立川談四楼といったところだろうか。とにかく文章が上手い。また、その世界に散らばっているエピソードを、多岐に、そして過去に遡って拾い上げていくのだが、その羅列の仕方が絶妙である。う~む、と唸ってしまうくらい巧みなのである。2009/04/11

renren

5
これがデビュー作! 文章も構成もすごく上手い。落語家の暴露ドキュメンタリかと思いきや、リアルな青春小説ではないか!明るく輝く未来と笑い合う仲間みたいなうそ臭さでなくて、鬱屈ともやもやと五里霧中の不安の中で足掻く主人公に好感。屈折十三年、前座の恋の物語、二ツ目小僧、借金真打(トリ)とタイトルもシャレてる。ご乱心→本作→赤めだかで立川流の歴史がわかるw2010/08/15

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