匂いの人類学―鼻は知っている

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270005132
  • NDC分類 491.376
  • Cコード C0040

出版社内容情報

私たちは匂いのことを、これほどまでに知らなかったのか――
匂いにまつわるエピソードをあらゆる角度から描き出す。
これまでほとんど解明されることのなかった匂いの不思議を、科学的にまとめる。匂いの専門家である著者は、香水からペットの糞尿まで様々な匂いを研究してきた。五感の中で最も研究が遅れているといわれる嗅覚を、徹底分析の上で、知覚心理学者として科学する。「この世界にはいくつの匂いが存在するのか」そんな漠然とした質問から、「匂い」を心理的に、技術的に、時にはビジネスの観点から説く興味深い一冊。

目次

匂いの迷路―匂いの数とカテゴリー
匂い分子が支配する世界―匂いの化学分析
鼻がきく人たち―無嗅覚症から超嗅力まで
嗅覚の指紋―スニッフィング・メカニズム
味覚と嗅覚―料理と文化と匂いの進化
体に悪い匂い―悪臭に襲われる人たち
嗅覚的想像力―匂いと嗅覚型芸術家
ハリウッドの精神物理学―匂いつき映画の盛衰
ショッピングモールのゾンビ―匂いのマーケティング戦略
よみがえる記憶―プルーストのふやけたマドレーヌ
嗅覚ミュージアム―匂いの絶滅危惧種
嗅覚の運命―嗅覚装置と嗅覚遺伝子

著者等紹介

ギルバート,エイヴリー[ギルバート,エイヴリー][Gilbert,Avery]
カリフォルニア大学卒業後、ペンシルベニア大学で心理学の博士号を取得。心理学者であると同時に、嗅覚専門の認知科学者、企業家の肩書きも持つ。フレグランス関連企業で人間の嗅覚の研究を指揮するほか、匂いに関する画期的な研究を科学雑誌に掲載したり、有名ブランドの香水の開発に参加するなど、多彩な活動を行う。米国ニュージャージー州在住

勅使河原まゆみ[テシガワラマユミ]
1972年生まれ、翻訳家。筑波大学理工学研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

空崎紅茶美術館

5
「目と耳にきっかけを与えれば、観衆は自分の頭の中で匂いを作り出すのだ。」五感のうち、視覚や聴覚は注目されることもあるけれど、嗅覚はいまいち目立たない存在。第1章『匂いの迷路』、第2章『匂い分子が支配する世界』と調香師についての記述が特に興味深かった。★★★★★2010/06/15

takao

3
ふむ2021/05/09

ツン

2
大学で勉強したような真面目な単語とユーモラスな単語が入り混じっていてさまざまな面で面白かった。コーヒー豆が鼻のリセットには意味ないことや、嗅覚は記憶との関係において他の感覚より優れているわけではないことには驚いた。 そして中古でこの本を手に入れたのだけれど、とても良い匂い(素人のため表現不可)がして、なんだか暗示というか、、、これが本当の匂わせ?2023/09/26

メルセ・ひすい

2
匂いの記憶は・・・正確 サッカーはヘディングにより無臭症になる危険性が大いにある。神経を切断する。最も卓球以外の球技や運動は脳に対して膨大なリスクがある。2009/10/18

空飛び猫

1
匂いと感覚の不思議。 脳のマジック。 記憶と味覚。2013/10/21

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