内容説明
戦後最大の冤罪事件・松川事件で死刑を主張した判事の家がその後、たどった数奇な運命!その判事が死の直前、なぜ死刑廃止論者になったのか?小説現代新人賞受賞作家渾身の自伝的小説。
著者等紹介
橘かがり[タチバナカガリ]
1960年東京生まれ。早稲田大学第一文学部西洋史学科卒業。2003年「月のない晩に」で『小説現代』新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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asa
2
自伝的小説。最初この本を手に取ったときはミステリーなのかなと思いましたが、松川事件で最後まで死刑を主張した裁判官の孫を軸にこの家族の運命に驚きを感じます2009/08/12
みつ
0
表紙になんとなく惹かれて読みました。フィクション?ノンフィクション?と分からないまま読んでいましたが、自伝的小説でした。事件の事知らなかったので調べてみたいと思いました。2015/11/28
あんこ
0
どこまでが実話なのか気なるけれど、それは事件とは関係のないところが気になっているようなので、ただの私の下世話な興味なんだな。書くことによって、作者が自分の過去に向き合いたかったのかなぁと思った。とりあえず事件の概要を検索してしまった・・・2012/05/30
short
0
自分に罪はない、けれど自分にも関係ある・・・相手との対峙のときに身がすくむような気持ちになるんじゃないだろうか・・と、読みながら私まで申し訳ない気持ちになりそうになった。。でも、どこまでが本当の話なのか気になってしまう。下世話でしょうか(~_~;)2010/01/18