内容説明
＋５℃―メキシコが砂漠化。深海のメタンガスが大気中に放出。＋４℃―永久凍土の融解により二酸化炭素５０００億トンが大気中に排出。＋３℃―北極の氷は８０％失われ、ニューヨークは浸水し、オランダは島に。＋２℃―グリーンランドが融けだし、ロンドンの中心部が水に浸かる。＋１℃―２１００年には地上の水の３分の１が失われる。６℃上昇への真実。
目次
１℃（アメリカの眠れる砂漠；映画の世界が現実になる日 ほか）
２℃（中国の乾燥都市；酸性化する海 ほか）
３℃（ボツワナの願い；鮮新世の危機 ほか）
４℃（死するナイル河；南極の中心で ほか）
５℃（新しい世界；過去からの突風 ほか）
６℃（白亜紀の世界；油を含んだ海 ほか）
７（われわれの将来を選択する；解っていない事を知る ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔亀
42
地球温暖化によって何が起きるか。公式にはIPCC報告書(最新は第五次)が出ており世界で共有されている筈だが実はこれが、客観性を重視しているせいか、要するに何なんだと難解だったりする。本書は多くの学術論文を厳格に読み込んで、1度、2度、、6度気温が上がった時の地球の未来をリアルに描く。今、先のパリ協定で目指されているのは2100年に2度上昇に食い止めるということだが、それだけでも生態系に与える影響が大きいことがわかる。さらに3度上がると閾点を超え加速して、地球史上何度かあった「大絶滅」の恐れもあるという。↓2016/05/01
柿の種
3
わたくしが温暖化に関心を持ったのは遠い昔のころだった。ローマクラブ「成長の限界」という本の内容を知ってからだ。其れからずっとこの問題に関心を持ち続けていた。科学はいつも未来予測の仮定から始まるので、様々な意見が出てきた、いまでも出ている。私は素人なのでどちらの科学者が正しいのかわからないので、機会を見つけては調べていた。そして現在に至る、いまでも宇宙のサイクルで寒冷化が始まるとか、テクノロジーで解決してくれるという意見が多くある。2023/08/29
チョキ
0
臨界点を超えるのはいつになるのだろうか。2008/07/16
Stella
0
海面上昇は地球温暖化の一面でしかないんだなあ2008/06/17
sfこと古谷俊一
0
IPCCによる2100年の高位予測が+6度。2008/06/08
