内容説明
武力を捨て、戦争を放棄する非暴力という思想は平和を讃えるだけの空虚な理想主義ではない。それは既存の秩序を根底から揺るがす危険で有効な戦略なのだ。イエス・キリストに始まりガンディーやキング牧師に至るまで権力と密接に結びついた暴力に対し非武装・無抵抗で立ち向かった者たちの果敢な挑戦の歴史を振り返り「戦争のない世界」を実現する可能性を探る。
目次
第1章 不完全な存在
第2章 宗教と国家の関係
第3章 殺人者の平和運動
第4章 トラブルメーカー
第5章 「未開人」のジレンマ
第6章 自然法と暴力革命
第7章 平和と奴隷制度
第8章 国家の呪縛
第9章 偉大なる正義の戦争
第10章 ならず者の支配と万有引力の法則
第11章 失われることのない希望
著者等紹介
カーランスキー,マーク[カーランスキー,マーク][Kurlansky,Mark]
ジャーナリスト、作家。ノンフィクションを中心に数多くの著作があり、『ヘラルド・トリビューン』、『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』、『ハーパーズ』など各紙誌にも寄稿している
小林朋則[コバヤシトモノリ]
1967年生まれ。筑波大学人文学類卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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