世界秩序の崩壊―「自分さえよければ社会」への警鐘

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  • サイズ B6判/ページ数 371p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270001530
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

内容説明

「自分さえよければ社会」…それは、都合の悪い真実に直面しない社会のことだ。日本は、この荒涼たる世界秩序におけるキープレーヤーとなってはならない。

目次

第1部 概念の枠組(思考と現実;オープン・ソサエティとは?)
第2部 歴史の現時点(アメリカは何がおかしくなっているのか?;「自分さえよければ社会」;世界秩序のどこがおかしいのか? ほか)
付録 最初の枠組(変化の概念;伝統的思考モード;歯車社会 ほか)

著者等紹介

ソロス,ジョージ[ソロス,ジョージ][Soros,Geroge]
本名ゲルジー・シュヴァルツ。1930年8月12日、ブダペスト(ハンガリー)生まれ。金融投資家、投資法の開発者、リベラル政治活動家、フィランソロピスト。ソロス・ファンド・マネジメント及びオープン・ソサエティ研究所の会長。最も権威ある米シンクタンク「外交関係審議会(CFR)」の前理事。グルジアの「バラ革命」に大きく貢献。1936年、ナチスによる粛清回避のため両親がソロス(ハンガリー語で「出世を約束された者」)に改姓。1947年、ロンドンでカール・ポッパーに師事。1956年、アメリカへ。1969年、ヘッジファンド開発、1973年、自前の投資会社設立(後のクォンタム・ファンド社)。1992年9月16日、「ブラック・ウェンズデー」で100億ドルのポンドを空売り、11億ドルを儲け、「大英銀行を破産させた男」と呼ばれた。1997年の「アジアメルトダウン」では、アジア側から「経済的戦犯」呼ばわりされた(ソロスは関与を否定)。1970年代から始めたフィランソロピー活動面では、これまで総額40億ドルを投入、近年では年間4億ドル、「中部ヨーロッパ大学」には4億2千万ドルの基金を投入した。オックスフォードやイェールを初め、各教育機関から名誉博士号授与さる。テロとの戦争否定、テロの温床の除去を主張。現在の個人資産110億ドル

越智道雄[オチミチオ]
1936年生まれ。明治大学教授。日本翻訳家協会評議員。フェリス女子大学、城西国際大学、中京大学、各大学院講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

3
正しさは完全さへの欲求から生じる。完全さを自らに課すゆえに正義だと主張するものを原理主義と呼ぶなら、市場原理主義とキリスト教原理主義に覆われた2006年時のブッシュ政権の米国は、著者の唱える開かれた社会の対極にあった。この欲求は合理性の偏重から生じるが、合理性は人間の不完全さを補うために生じる。誤謬性の修正によって社会を対話的に開いていくとするポパーの思想を市場経済に見ようとする著者は、原理主義が自らの理論に社会を閉ざし例外を排除することが不況を起こすと批判する。本書出版の一年後サププライム危機が起こる。2017/02/28

naoto

0
投資の神様ってイメージのあるソロスだけど、かなり哲学的な思考のある人なんだな。哲学的話の多かった部分は自分にはかなり難解で、途中のブッシュ政権批判のところが一番わかりやすかった。これを読むと、自分には投資は向いてないんじゃないかと思う(笑)2013/09/07

メルセ・ひすい

0
8-07 赤8-12 `92年に100億㌦カラ売りし、11億$ゲットし「大英銀行を破産させた男」゛米国の傲慢な政治姿勢に極度の危機感を示す゛世界的な投資家カール・ホッパーの弟子。現米国の政治姿勢に対し「文明の危機」とまで豪語。★テロ??との戦争??のスローガン・国家アジは米国タカ派のナショナリズムを鼓舞し反対意見を封じ、「偽りのメタファ」である。一生、勉学に勤しみ膨大な知識、情報収集力を駆使し世界の市場をまたにかけ、ソロスが動くときは確実に何かが起きる。明確な根拠なしには動かない。投資哲学者。2006/12/05

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