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配達されなかった一枚の葉書

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  • サイズ B6判/ページ数 129p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270001110
  • NDC分類 949.73
  • Cコード C0097

内容説明

人間という生きものは、哀しいまでに目には見えないものを信じてしまう…。男は女の、女は男の、いったい何を、かけがえのないものと感じるのだろう。究極の“純愛”が、ここにある。

著者等紹介

ハーマン,アイスリン・C.[ハーマン,アイスリンC.][Hermann,Iselin C.]
1959年生まれ。コペンハーゲン大学卒業後、フランス、イタリア、スペインに留学、美術史などを学ぶ。美術書専門の出版社で編集にたずさわる傍ら、執筆活動にも意欲的に取り組んでいる

桜田直美[サクラダナオミ]
1969年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケニオミ

12
同じようなタイトルの本を過去に読んだことがあるため、図書館で見つけ、興味を惹かれて手にした一冊です。会ったことのない男女の往復書簡です。次第に気持ちが高じていく過程が、セックス描写まであるため、少し誇張されて表されているのではと思いましたが、理解はできました。最後にどんでん返しがあり、ただただやるせなさが残る作品でした。ネタバレになりそうなので、この辺で止めておきます。2019/11/23

nekonekoaki

2
さて、この物語(往復書簡)の決着をどうつけるのだろうと、あれこれ思いを巡らしながら読み進めて得たこの結末。文中に暗示はされていたのですね。手紙を書く、投函する、相手に届く、手紙を読む、返事を書く、投函する、返事が届く、返事を読む。これらの過程のなかで相手への想い、自身の心の中での葛藤が続く。この行いを煩わしいととらえるのか、心ときめく豊かな時間を得られる行為と考えるのか。それしか手段のなかった時代と比べ、今の時代のなんと性急なことか。2005年12月21日第1刷発行。訳者・桜田直美。2021/10/23

Momoko Nishikawa

2
図書館で何気に手に取って読んだ本。 中々の文章と展開、ラストを読んでもう一度読み返した。そしてタイトルの意味を了解した。2019/01/30

すいれん

1
「ラヴレターズ」みたいな感じかな?と読みはじめて夢中になったところでガツンとオチが。重要でない無駄な描写が楽しい。退屈だけど、リアル。書簡体の小説が好きだからきもしれない。手紙って、ほんと自己中。言いたいことを相手に何も挟ませず一気に一方的に吐き捨てるんだもの。バランスがとれていて噛み合っているときは問題ないんだけど。少しずれたらもう破綻へ破滅へ一直線。…と書くワタシは自他共に認める手紙魔(笑)手紙は楽しくも恐ろしいツール。 2018/11/22

はちみつぐすり

0
互いを知らないまま始まった往復書簡。文字の楔が相手へと打ち込まれ、あなたの中に私が息づく。言葉の数だけ相手を想い、手紙の数だけ互いを共有する。二人の関係性のラインを飛び越える一文が手紙の中に横たわり、そこを読み越える、官能の感覚を味わうことになる。2011/10/16

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