内容説明
小説や劇に登場する20人の老女と老人たちの「名残の日々」、そして「日々の終焉」を語る。それは、苦しみ、笑い、嘆きつつも、自分のため、人のために生き抜いた天晴れな証しとなる。
目次
老漁夫サンチャゴ―E・ヘミングウェイ『老人と海』
パーカーばあさん―K・マンスフィールド「パーカーばあさんの一生」
エイハブ船長―H・メルヴィル『白鯨』
スウィジン夫人―V・ウルフ『幕間』
ジョリオン老人―J・ゴールズワージー「フォーサイト老人の小春日和」
老女チャンドル―T・ハーディ「老チャンドル夫人」
オイディプス―ソポクレス『オイディプス王』『コロヌスのオイディプス』
ネアンデルタールの巫女―W・ゴールディング『相続人たち』
老哲学者ラムジー―V・ウルフ『灯台へ』
ミス・マープル―A・クリスティ『ポケット一杯のライ麦』〔ほか〕
著者等紹介
坂本公延[サカモトタダノブ]
1931年神戸生まれ。大阪大学英文科卒。文学博士。広島大学名誉教授。現在、広島女学院大学文学部教授
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