感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
24
墓が発見され、副葬品を目の当たりにし、未盗掘の棺を開く。これまで他の小説で何度も読んできた場面なのに、今回もまた感動で目頭が熱くなった。発掘時の史実を知ると、3300年前の古代もリアルに見えてくる。歴代ファラオで本来の王墓に納められているのはツタンカーメンただ一人。オリジナルキャラであるカーの存在によって、この奇跡を一層強く感じられた。詳細に描かれた副葬品の数々に自分ももう少しで会えるのかと思うと興奮が止まらない。この息吹を私も肌で感じたい。翻訳して世界中の人に読んでもらいたい程に完成度が高い作品だった。2018/04/16
ゆあん
13
図書館にて。みつかってもこんなに苦労があるとは…そして呪い!結局なんなんだろうねぇ。カーは出てこないままだったのが残念。巻末のイシスも読み応えあり。2015/01/12
ユキモリ
6
再読。ハワード・カーターの発掘の苦労話と淡い恋に夢の先触れのような神秘的な存在が絡まって、先を知っていてもぐいぐいと惹き込まれてしまった。山岸さんの決め絵の素晴らしさったらないなぁ。東洋西洋問わず硬質で妖しい色気の人物には昔から溜め息がもれてしまう。作者独自の歴史観には毎回脱帽。2013/07/25
がんぞ
5
創作部分の伏線は回収されず終わったが「ただ一つ泥棒に荒らされなかった王墓」の比類なく大きい感動を描く(泥棒によって還流されなかったらゴールドはこれほど出回ったか?とも思うが)。かってない(これからもない)成果をめぐってエジプト政府との闘争。エジプトのアイデンティティーに関わる国際問題でさえある。アスワンダム、ハイダムが戦後建設されナイルは制御された河となった。その水源は近年まで謎であった、なぜラー達はピラミッドを作る代わりにダムを作らなかったか?ツタンカーメンは一人の王が神であったとき何を残せるか示唆する2015/02/18
らふぃん
4
⑨これは勉強になった。ツタンカーメンって何?レベルの私にもわかりやすかった。先日読んだ本はハードルが高すぎだった。ちゃんとしたマンガ読むと有益な知識が得られるんですね。2012/05/27