内容説明
過酷な環境の下、自らの悩みも抱えながら看護に携わる無名のナイチンゲールたちの物語。異なる風土や軍事政権下を耐え、ラテンアメリカの地に仏法を広げた人々と池田を結ぶ信義のドラマ。
目次
「白樺‐いのちの守り人」篇(先駆樹―「白樺」に込めた祈り;師弟―逆風に立ち向かう力;献身の日々―関西・東北;生と死の現場から)
「先駆者たち‐中南米」篇(「希望の船は出航した」―ブラジル;励ましは国境を越える―メキシコ・アルゼンチン;“十八年の空白”を埋める旅路)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nonko
2
パイオニアツリーと呼ばれる木がある。石と土しかないような荒れ地でも文字通り他の草木に「先駆けて」根をはる。乾燥に耐え痩せ細った土地でも真っ先に育つ。やがて自らの枝や葉で木陰をつくる。落ち葉は養分となり後に続く草木を支え、大地を豊かにしていく。「白樺」はそうした先駆樹の仲間である。(本文冒頭) 創価学会の看護師グループ・白樺のエピソードが綴られた一書。自身の病、看護の道、入退院、妊娠出産の経験の中で【生命】【人生】について考えたことを思い出しながら、もう一度、自分の原点を見つめ直す事ができた。2015/05/18
そーすけ
1
P.245 2014/11/3 2019/8/24 22022/08/27
おはぎ
0
■永遠の生命 君も 私も 皆も■生まれたときから、みんな平等に死に向かって生きているんだよ。どう命を使っていくのかが明確な人と、明確ではない人とでは人生がまるで違うよ■やがてくる死を、堂々たる人生の完成の時とするか。それとも、みじめな人生の崩壊の時とするのか。それはひとえに、この一生を、この今をどう生きたのかで決まってしまうのです。その意味でも、まさに臨終は、只今にあるのです。2024/03/07