• ポイントキャンペーン

西瓜チャーハン

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784267019470
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

老いのこと、本の未来、四季のうつろい、母の思い出、古本屋をめぐる珍奇譚…日常に垣間見える何げない風景を、名筆家がきらりと光る筆致で描く。表題作含む、74本の珠玉のエッセイ集!

目次

第1章 若返る(キャラメル;トトロの家 ほか)
第2章 暑さのせい(髪;絵葉書 ほか)
第3章 桂浜の月(今ごろ写真;初茸 ほか)
第4章 餅のお使い(ベーゴマ;おろし金 ほか)
第5章 追憶の汽車(追憶の「汽車」;コタカラハコ ほか)
第6章 本の数だけ(古本屋をひやかす;美少女 ほか)

著者等紹介

出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年茨城県生まれ。中学卒業後、集団就職で上京し、月島の古書店に勤める。1973年独立し、杉並で古書店「芳雅堂」を営むかたわらで作家デビュー。1992年に『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞。1993年に『佃島ふたり書房』で第108回直木賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

117
最近出久根さんのような文章を書く人が少なくなってきているのではないかと思っているこの頃です。エッセイというところまではいかない文章で日常の普通の出来事を綴っていて私は好きな分野です。ちょうど「暮らしの手帖」に出てくるような文章なのです。6つの分野に分けて子供のころから表題にあるような日常のことまで幅広く書かれています。私は最後の書物に関する箇所がやはり好きです。2018/06/14

R

19
古書店店主であり作家でもある著者の日々を綴った随筆、かもしれない短文集でした。随筆で問題ないと思いつつも、内容に、随筆や聞いた話と偽った小説が混ざっている話があって、これもそうではないかと思った次第。しかし、古きよき本を楽しめた時代から、現代に至る変遷や本との付き合いに触れられて非常に楽しい。本との付き合い方、読書の楽しさが伝わる話ばかりでした。表題の料理も存在したわけだけども、そこから期待したものではなかったのが残念、いい話なんだけどもね。2018/05/19

むつこ

16
エッセイ集。サックサクと読みやすい短いエッセイ。「書物のすべてが正しいのではない。対等の友人と思い、つきあえ」や「本の数だけ学校があり、教師がいる」と、古本屋さんを営み、本とのたくさんの出会いがあった出久根さんもいろいろあって今があるのだと思った。2014/07/30

ぽてぽて

11
初読み作家さん。衝撃的なタイトルで無類の西瓜好きとしては手に取らざるを得ない状態。勝手な想像で西瓜炒飯の作り方、効能、どこが好きかを綴ってる変な本かなーと思っていましたが。全く違うエッセイ集で、作者さんの好きな古本、坂本龍馬、著名人、その他諸々。あ、ちゃんと食べ物の話もありました。本に対する愛情が凄く、本の数だけ学校がある。本を家にするな。友人と思え。等の名言もわんさか。読了後は積読を見返したり、電子書籍よりやっぱ紙媒体が一番だな、と無性に開いたページの匂いを嗅ぎたくなります。図書館本なので嗅ぎませんが!2015/10/19

こまっちゃん

10
古書店店主であり、直木賞作家である出久根達郎さんのエッセイ。中学を卒業しただけで集団就職してきた出久根さんは、本の数だけ学校があると諭されます。私もこれから学んでいこうと思えました。2015/06/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6836103
  • ご注意事項