「忘れる」力

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  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784267018930
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報


われわれは、忘却によって、頭がよくなっている。
忘れるのを恐れるのは誤りである。
そういえば、かつては、よく忘れるのを“健忘”といい、健忘症という言い方があった。
健という文字はダテではないような気がする。

内容説明

ベストセラー『思考の整理学』の著者が贈る、“こころの散歩”と“あたまの寄り道”のススメ。書きおろしの表題作含む珠玉のエッセイ27編を収録。

目次

第1部 創るチカラ(作る・つくる・創る;文法の創造;仮説を立てる ほか)
第2部 ことばの旅(訳せぬ「であろう」?;「私」の問題;段落とパラグラフ ほか)
第3部 あたまの散歩道(散歩老人;又寝考;ブタモ木ニノボル ほか)

著者等紹介

外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923年愛知県生まれ。47年東京文理科大学英文科卒業。同大学特別研究生修了。51年より雑誌「英語青年」(現・web英語青年)編集長。その後、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授を務め、89年に同大名誉教授。専門の英文学に始まり、読書論、思考、日本語論などの分野で独創的な仕事を続けている。86年刊行の『思考の整理学』が、近年になって再び脚光を浴び、ベストセラーとなった。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kawa

30
「本を読むというのは、ひとの考えたことを、書いたものをたどって頭に入れるにすぎない。学ぶというのは真似ることである。独創ということははじめから問題にしていない。模倣的である。本を読めば読むほど、個性が失われ、知識をありがたる人間になりやすい。」確かに、相変わらずの外山節に感服。が、読書の至福も捨てがたい。(コメントへ)2022/08/12

たいそ

10
「われわれは忘却によって頭が良くなっている。忘れるのを恐れるのは誤りである。」本物の思考とは何かというのが参考になった。「本を読めば読むほど個性が失われ、知識をありがたがる人間になりやすい」という点は気をつけていたい。2012/04/30

はるわか

9
本を読むというのは、ひとの考えたことを、書いたものをたどって頭に入れるにすきない。ものづくりを読書よりも低いように思っていたのはとんだ錯誤。やきものづくり。論文にはテーマがなくてはいけない、テーマが生まれるまえに予想的創造思考が必要。日頃、身近なところに小さなセレンディピティはごろごろしているのかもしれない。内田百閒の随筆集。畑違いの人間が集まり、談論風発すれば、おのずから創造の温床となる。2015/11/27

スノーシェルター

7
思っていた内容ではなかった。論文に興味が出た。2013/01/15

Humbaba

7
最短距離で生きるだけが人生ではない.長い人生,時には休みを入れることも必要である.時には忘却を恐れずに忘れてみる.それによって新しく見えてくるものというのも存在する.2012/07/27

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