ぼくはこう生きている君はどうか

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  • サイズ B6判/ページ数 161p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784267018404
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

家族とは、友情とは、人生とは――
この国に生きるすべての人たちへ。日本を代表する哲学者と人気作家による最高峰の対談がここに実現! 私たちの進むべき未来へ向けられた、哲学者と小説家のまなざし。

目次:
はじめに 重松清
第一章 子供たちにとって必要な“二つの物差し”
 日本の本当の教育は明治時代に終わった/“箱モノ化”する教育で人材を輩出できるか/学校教育におけるゲマインシャフト/制度や体制が有為な人材を潰す/「仏作って魂入れず」の学校教育/人生に必要な“二つの物差し”/第一章対談を終えて
第二章 家族とは、どんな意味を持つ“場”か
 “親の愛”が子供をダメにする!?/時とともに失われた「ふるさと」のモデル/いまになってわかる親の躾の意味/父親の権威をつくっていたもの/「家族」とは失敗を許し合える関係/家庭がめざすべき里程標とは何か/第二章対談を終えて
第三章 エピソードのない友情は寂しい
友達との人間関係に息が詰まる子供たち/具体的エピソードが少ないいまどきの友情/路地の消失で消えた子供たちの“ルール”/ケンカをしない仲が友達なのか?/他人との距離感は兄弟ゲンカで学べ/どのような関係を本当の友達というか/第三章対談を終えて
第四章 幸せな「老い」を迎えるために
姉が最後に残した愛のある「言葉」/自分の血となり肉となった書物/「人生八〇年時代」に必要な気がまえとは/老年になってからも何事かはできる!/言葉にも滲み出るその人の生きざま/「老い」を迎える準備で大切なこと/第四章対談を終えて
第五章 「師弟」から見た日本人論
 一人の人間の育成に必要な周囲の“力”/ダメな教師ほど自分を模倣させようとする/いちばん幸せな学び方とは/わが生涯の師から学んだ終生の指針/「弱さ」「弱点」の自覚から師弟関係は始まる/松陰が弟子に伝えた「仕草」と「カタチ」/第五章対談を終えて
あとがきにかえて 鶴見俊輔

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅葱@

57
イメージしたり自分のことに置き換えられる部分あればするっと言葉を上滑りで読んでしまう部分もあった。経験も知識も追いついていない。それでも生きてきた自分、これから生きていく自分を見つけた思いがする。評価より何を受けとるのかを見つめたい。鶴見さんは逝ってしまわれたけれど、鶴見さんのことばは私の中で生きている。⇒問いに対する答えを自分の中に持つ。親の哲学。路地の子供たちのルール。二番というのは自分で考えるしかない。アンラーン。自分の中にいま何を溜めておくか。赤房白房。一つのカタチ。示唆に富んだ言葉に刺激がある。2015/07/25

ぶんこ

38
鶴見俊輔さんを知りませんでしたが、80歳過ぎても対談相手にお会いする前に、キチンと著作を読んで、研究されてる点に感動しました。 対談相手に対する敬意を感じ、また謙虚な姿勢に心動かされました。 路地裏での世代を超えた遊びの中から育つ教育、人間性、考えさせられます。 2014/06/23

Kawai Hideki

30
恥ずかしながら重松さんの本も鶴見さんの本も読んだ事が無いのだが、日本の教育の衰退が日露戦争後の1905年にまで遡っているというメッセージに惹かれて読んだ。文字は大きく、言葉もやさしいので、お茶漬けのようにサラサラ読めてしまうが、哲学に対する姿勢や共同体の重要性、一番病など示唆に富む話がたくさんあった。2013/10/20

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

28
鶴見俊輔と重松清の5回に渡る対談集。対談はおこがましい、講義だと重松さんは言うが、歳の離れた二人がお互いの著作を読み合って語る姿は微笑ましい。非インテリ非エリートを持ち上げる反権威は今やベタかも知れないが、心底反権威でまっすぐに喋る鶴見さんの、なんと若々しく信頼できる事か。鶴見さんの本をもう少し読みたい。2012/11/15

どんぐり

25
鶴見氏の人生に深く入り込む重松のインタビュー力が光る対談。鶴見和子が最後に残した愛のある「言葉」、老年になってからも何事かはできる!は、いい話だった。書名のもととなる鶴見の発言。「『自分はこういうふうに生きている』『きみはどうか』――、それが私にとっての哲学なんです。日本の大学の哲学科はヨーロッパの哲学を受け継いでいるから、『たとえば』というふうなやり方で人類普遍の一般的な原理を探しあてようとする」2013/08/09

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