プルタークの物語〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 385p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784267018022
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「クレオパトラの鼻」は、歴史を変えたか―。日本文学の名手が読み解く、英雄たちの「人間としての魅力」を生き生きと描き出した不朽の伝記文学。

著者等紹介

阿刀田高[アトウダタカシ]
1935年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年『来訪者』で日本推理作家協会賞、同年短編集『ナポレオン狂』で直木賞を受賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞受賞、2003年紫綬褒章を受章する。現在、日本ペンクラブ会長、直木賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

viola

12
上巻よりも下巻の方がおなじみの登場人物が多くて面白かったー!これからプルタークを読もうかなぁ、と思っている人や、ギリシャやローマの英雄たちの名は一通り頭に入れておきたいので勉強になりました。ジュリアス・シーザー、ブルータス、マーク・アントニーとかも下巻。キケロの名の由来は、彼の先祖の鼻の頭にえんどう豆(キケル)と同じ筋があった→渾名に→正式名に だそうです。プルタークの『英雄伝』はシェイクスピアが確実に読んで影響を受けてるし読みたいなーと思っていますが、どの翻訳にするのかが問題。どれが読みやすいかな。2011/07/26

aki

3
およそ2000年前に書かれたプルタークの「英雄伝」に登場する50人のうち、本書は上下巻で23の人物について書かれている。原本の細かい部分などは割愛しているとのことなので読みやすく、古代ギリシャ・古代ローマの知識が無くても面白く読めた。あの人物はこんな性格だったのか。いつも時代も民衆の心をつかむのは難しいんだな。人の考えることは紀元前から大して変わっていないな、などと感じた。古代の英雄達を少し身近に思える作品でした。時々出てくる関西弁がいい味出してます。2021/08/28

虎ボルタ

1
ギリシア、ローマの歴史上の人物が列伝として語られた上巻。下巻もそういう体は取っていたが、カエサル及びそれを取り巻く人たちという印象でした。あ、アレクサンドロスは別として。カエサルは華があるな。良いエピソードだけでなく、悪い話も残っている所が人間ぽくて良い。2022/04/29

あき

1
印象が変わったのは小カトー。初めの知識は塩野七生さんの『ローマ人の物語』によるものなので、カエサルの政敵となる小カトーはあまり良いイメージではなかったのが、こちらを読んで覆されたのでしょう。よく知らなかった人物で興味を持ったのは、デモステネス。最盛期を過ぎたアテネで、アテネを導く弁論家。同じく阿刀田高さんの『獅子王アレクサンドロス』を読んだときに登場して、あの人だ!と頭の中でつながって嬉しかったです。対比列伝にオクタヴィアヌスの項目はないんだな。きっと書かれなかったのではなくて、失われたのだろうなと推測。2013/02/23

ハルバル

1
カエサルもいいけど、その政敵たちもそれぞれ個性が強くて面白い ポンペイウス、小カトー、キケロが好きかな カエサルとキケロの対比も興味深い(演説、文才など) 三頭政治の一人、クラッススについても知りたくなった。 共和制→帝政期のローマと、初代皇帝以降の政治的混乱はなかなか凄い。これが紀元前の出来事だというのだから、やっぱり歴史は面白い2014/05/28

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