感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
剛腕伝説
13
第五代将軍・徳川綱吉。 身長124cm前後。 小人症で加虐的な性格であったために、生類憐れみの令を発し、犬公方と蔑まれた。 それと忠臣蔵とを結びつけ、物語にしているが、流石に無理がある。2023/12/11
白義
8
九尾の狐伝説はわざわざ漫画で膨らませるまでもなく、インド、中国と舞台を変え日本にやってきた壮大な逸話だが、「殺生石」それを原発、カルト問題と絡めて本格国際謀略サスペンスにしたところに味がある。「縄文の虎」「父祖の地」と続けて読むと、本当に歴史上の民族や伝説の伝播にとって、現代的な国境や国家といった発想がちっぽけなものになるかよくわかる。あるいは、それらに対し改めてアプローチする手段としてそうしたものも必要なのかもしれない。最後の「魔将軍」も後半の位牌のところが鳥肌もの2013/11/30
白い駄洒落王
6
伝奇成分は少なめ。原発と宗教の話がなかなか良かった。2013/06/19
かっぱ
5
「殺生石」だけど、オウム真理教の事件があったからというのもあるだろうけど、原発をメルトダウンさせるって、これまた、いま日本で起こっていることを考えると、ぞっとする内容。ここでは、無事復旧したことになっているけど、現実はそうじゃない。カルト女教祖の言葉で「日本中に原子力発電所はあるんだ。地震か何かで、どれかひとつでも暴走すれば、この世の終わりはすぐに来るのさ」が恐怖の念を抱かせる。2012/01/29
門哉 彗遙
3
カルト宗教に原発事故の話は、かなり読み応えがあった。でも、この後、本当に原発事故、それもメルトダウンが起こるなんて、作者も予想していなかったことやろうな。2022/12/17