内容説明
普通に生きていくのは簡単ではない―では、普通って何だろう。人間のさまざまな内面の劇に眼をこらす哲学エッセイ。
目次
1 普通をだれも教えてくれない―人生のベーシックス
2 からだが悲鳴をあげている―パニック・ボディ
3 ずっとこのままだったらいい―干上がる私的な空間
4 ひとは日付に傷つく―神戸児童虐殺事件と阪神大震災
5 街が浅くなった―都市の肌理
6 思いがとどくだろうか―ホスピタリティについて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょな
3
インザミソスープ アキレスと亀 痩ゆく男2015/01/29
開発室Graph
1
僕が生まれてすぐや,幼い頃に書かれたエッセイ集.このときの時代はこういう風で,今がこうなるという風に考えられていたんだなあとすごく新鮮な気分になりました.十数年も前の本なのに,現代につながる思索がたくさんあるのはすごい.久々の鷲田先生の本でした.2014/07/11
aokuro
0
タイトルに惹かれて読んだ。鷲田清一さんの書く文章は、読みやすくて独特の視点もあって好き。2016/09/26
𓆙
0
古本屋で500円で手に入れたのだがそれ以上に勝る濃い内容でした。毎度のことながら鷲田さん特有の目線(自分は鷲田節と呼んでいます)が炸裂し、とても面白かった。これを読んだのは2021年4月で出版は98年だか全く色褪せない論考が多かった。特にメディアや共通思想に関する論考はこのコロナ禍でよく考える部分であるので自分を肯定するのにも役に立った。鷲田さん、あんたが居てくれて俺は嬉しいよ。2021/04/21