内容説明
ライオンはてをのばしネズミをつかみました。「きゃあ、どうかゆるしてください。ゆるしてくれたら、きっと、きっと、おかえしをしますから」。―ネズミの命をたすけたライオンは、ある日人間につかまってしまいます。すると、あのネズミがあらわれ…。
著者等紹介
蜂飼耳[ハチカイミミ]
1974年、神奈川県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。詩集に『いまにもうるおっていく陣地』(紫陽社/第5回中原中也賞)『食うものは食われる夜』(思潮社/第56回芸術選奨文部科学大臣新人賞)など、他に童話やエッセイ集もある
西村敏雄[ニシムラトシオ]
1964年、愛知県生まれ。東京造形大学デザイン科卒業。インテリアとテキスタイルのデザイナーとして活動後、絵本の創作を始める。第一回日本童画大賞最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
87
図書館の検索PCで、「ネズミの絵本読みたい」と言ったすぐ後に、「ライオンの絵本も読みたい」ということで、両方入った絵本を探したらヒット。百獣の王、ライオンの眠りを妨げたネズミが、命を助けてもらう代わりに、恩返しを約束するお話。ライオンも、「ネズミに何ができる」と思いつつも逃してやるのだが、果たして、自分が猟師に捕まって絶体絶命の危機の時になって、それが分かるのだった。小さく無力な存在でも、その能力を発揮させればとても重要な役回りを演じることがある、というお話として示唆に富んでいる。2016/05/29
☆よいこ
56
「おまえみたいにちっぽけなやつに、なにができるんだ」▽めでたしめでたし▽ライオンがあまり強そうではなかった。2020/05/14
どあら
38
図書館で借りて読了。イソップ童話の中でも好きなお話です❢恩返しは大事ね😉(3分6秒、低学年向き)2021/05/23
ヒラP@ehon.gohon
35
小さなねずみが大きなライオンを助けるという、恩返しのお話です。 イソップの教訓物語です。 でも、この絵本にはあまり緊迫感がありません。 他の絵本と見較べると、ねずみとライオンの友達感覚で包まれているような気がしました。2022/02/21
しぃ
28
お話は知ってても、絵や文章が違うと印象が変わりますね。動物の絵を描かせたら最高な西村さん、やっぱり色んなところの表情がとてもよかったです!2020/11/05