出版社内容情報
中学の文化祭で,僕は漫才をすることになった。はじめは冗談のつもりだったが…。肉親を失い,心に傷を負った少年をさわやかに描く。 小学生高学年から
内容説明
「秋本さ」「うん?」「おまえ、なんでそんなに漫才好きなの?」「なんでて、おもろいやつが一番やないか」「一番て…そうか、そうかなぁ」「決まってる。勉強できたかて、スポーツできたかて、なんぼのもんや。たいしたことあらへん。やっぱ、おもろいやつが勝ちやで。絶対や、歩」文化祭での漫才「ロミオとジュリエット」にむかってひた走る中学生たち。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seraphim
12
自分だけが皆と違う、皆ができることが自分だけできない、と思うことはとても辛いことだ。でも周りを良く見回してみると、皆、いろいろな悩みを持っている。自分が誰かの特別になれる。それはとても幸せなことだ。前向きな気持ちになれるお話だった。2014/02/21
むつの花
5
思っていたよりも面白くなかった。中学生が主人公であるけれど、描写からはなんだか高校生たちの物語のような感じがしてしまった。(フィクションだから、リアルな中学生でなくて良いのか。)もっと秋本の内面も知りたかったなぁ。2017/09/18
ぐぐ12345
2
面白かった。良い話やわー頑張れ少年コンビ2022/12/22
ニックネーム
1
笑える話かなと思ったら、少し苦しくなる場面もありつつ、みんなどの子もフツウノチュウガクセイなんだなと、中学生の息子に思いを馳せる。2022/08/02
kana
1
中1長女に童話館から。会話が関西弁なのですらすら読める。そして話の深刻度も関西弁が和らげてくれる。14才……みんな色々抱えてる。自分の中学生の頃を思い出しながら、この本を読んだら娘は何を感じて、何を考えているんだろうなぁ、と思いました。そうか、長女もいつのまにかこういう多感な時期を迎えているのね、と今更ながら思う母です。2016/05/25