シリーズケアをひらく<br> べてるの家の「非」援助論―そのままでいいと思えるための25章

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べてるの家の「非」援助論―そのままでいいと思えるための25章

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  • サイズ A5判/ページ数 253p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784260332101
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 「幻覚&妄想大会」「偏見・差別歓迎集会」という珍妙なイベント。「諦めが肝心」「安心してサボれる会社づくり」という脱力系キャッチフレーズ群。それでいて年商1億円,年間見学者1800人--医療福祉領域を超えて圧倒的な注目を浴びる<べてるの家>の,右肩下がりの援助論。    

《目次》
序にかえて-「浦河で生きる」ということ
I <べてるの家>ってこんなところ
 第1章 今日も、明日も、あさっても
 第2章 べてるの家の歩みから
II 苦労をとりもどす
 第3章 地域のためにできること
 第4章 苦労をとりもどす
 第5章 偏見・差別大歓迎
 第6章 利益のないところを大切に
 第7章 安心してサボれる会社づくり
 第8章 人を活かす
 第9章 所得倍増計画≪プロジェクトB≫
 第10章 過疎も捨てたもんじゃない
III 病気を生きる
 第11章 三度の飯よりミーティング
 第12章 幻聴から「幻聴さん」へ
 第13章 自分で付けよう自分の病名
 第14章 諦めが肝心
 第15章 言葉を得るということ
 第16章 昇る生き方から降りる生き方へ
 第17章 当事者研究はおもしろい
 第18章 そのまんまがいいみたい
 第19章 べてるに来れば病気が出る
 第20章 リハビリテーションからコミュニケーションへ
IV 関係という力
 第21章 弱さを絆に
 第22章 それで「順調!」
 第23章 べてるの家の「無責任体制」
 第24章 「場」の力を信じること
 第25章 公私混同大歓迎
V インタビュー
 1 社会復帰ってなんですか?
 2 病気ってなんですか?

内容説明

浦河べてるの家は、精神障害をかかえた人たちの有限会社・社会福祉法人である。昇っていく生き方はもうやめた。リハビリなんて諦めた。病気の御旗を振りながら、べてるは今日も明日も降りてゆく。苦労と出会うために「商売」を。悩みをとりもどすために「経験」を。「弱さ」と「語り」をキーワードにした、右肩下がりの援助論。

目次

「べてるの家」ってこんなところ(今日も、明日も、あさっても―べてるはいつも問題だらけ;べてるの家の歩みから―坂道を転がり落ちた一〇年がくれた「出会い」)
2 苦労をとりもどす(地域のためにできること―「社会復帰」という切り口の貧相;苦労をとりもどす―だから私たちは商売をする ほか)
3 病気を生きる(三度の飯よりミーティング―話し合いは支え合い;幻聴から「幻聴さん」へ―だんだん“いい奴”になってくる ほか)
4 関係という力(弱さを絆に―「弱さ」は触媒であり稀少金属である;それで「順調!」―失敗、迷惑、苦労もOK ほか)
5 インタビュー(社会復帰ってなんですか?;病気ってなんですか?)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

58
「べてるの家」がうまくいっているのは、向谷地さんと川村ドクターの、包容力のある独自のキャラクターが大きいと思います。真似しようとしても、形を真似て魂入らずになりがちだと思います。私の知人は「べてるの東京支部」に参加をしましたが、失望して退会。ある女性が千葉からべてるに移住したのですが、雰囲気にあわず、退去した話も聞いています。べてるに合うのは、多少鈍感で、コミュ力がある方。繊細で神経質な人には向かないように思いました。★★★なお、べてるの東京支部が2020年に起こした問題については、コメント欄を参照★★★2021/09/11

こばまり

53
伊映画「人生、ここにあり!」を彷彿とさせる。ありのままの社会復帰に胸が空く。我が街もと見学者が後を絶たないそうだが、本書の向谷地ソーシャルワーカーのような個性と行動力、対話力を要するのかもしれない。2018/08/29

おたま

46
北海道襟裳岬の近くにある浦河町。ここにある「べてるの家」は、精神科を退院した方たちが「社会復帰」のために住んで、働いている場。「社会復帰」と言ってもべてるの家のしていることは私たちの常識を覆す。精神障碍者(特に分裂症・現在は統合失調症の方たち)が自ら会社を立ち上げ、昆布の産地直送の事業を始め、年商1億円となっている。また、自分たちで「当事者研究」も行い、それを本にして販売する。また講演会で呼ばれれば、障碍者本人が当事者として体験を述べる。こうして彼らの活動は「社会復帰」を遥かに越えていってしまう。2023/01/20

きいち

42
とにかく元気がもらえる。幻聴を幻聴さんと親しみを込めて呼ぶこと、安心してサボれる会社、誰かが弱ることでできていく絆・・「誰もが、自分の悩みや苦労を担う主人公になる」。それが、支え手の向谷地夫妻や医師、看護師の側、そして町の人びとにまで通貫しているのに驚かされる。◇「分裂病の○○です」という自己紹介で、主語が治療者から当事者へと移る。語ることは治療の手段ではなくなり、語りの内容自体が意味を持つようになる。あ、『驚きの介護民俗学』と同じだ。◇障碍者福祉のためじゃなく、僕ら自身のためのテキストとして素敵な本だ。2016/11/07

zag2

25
密かに「老師」と呼んでいるカウンセラーの先生から「浦河べてるの家」の話を聞き、読んでみたくなって手に取った一冊。当事者すなわち精神障害を抱える方たち自身からの発信を含めて、北海道浦河にある「べてるの家」の状況が、普通の言葉で優しく語られています。治るっていうことは、例えば幻聴がなくなるとか、そういうことではないんだと初めて認識しました。20年近く前の本ですが、ベテルの家は今も健在です。これからあと2冊ほど、べてるの家をめぐって読んでみようと思っています。2021/04/09

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