総合診療ブックス<br> 死をみとる1週間

総合診療ブックス
死をみとる1週間

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  • サイズ A5判/ページ数 169p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784260138888
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 従来の医学教育ではほとんど教えられなかった死についての包括的な本。特に死が目前に迫った患者の,週単位から日単位のマネージメントにスポットを当てた。死についてタブー視することなく議論し,死をいかに迎え,また医療者としてどう対応するかを具体的に解説。すべての医療者に求められる「みとり」の基本技能を呈示する。    

《目次》
緩和医療とみとりのベストプラクティス
Introduction
 Guideline 1 人生最後の日々のマネジメントの原則
 2 死を医療者にどう教えるか
みとりの基本
 3 死が近づいてから死亡までの病態と症状緩和
 4 みとりの時のコミュニケーション・スキル
 5 セデーションとDNR(Do Not Resuscitate)の実際
様々な環境における死
 6 地域病院でみとる死
 7 ホスピスでみとる死
 8 救急外来でみとる死
 9 介護老人保健施設でみとる死
 10 自宅でみとる死
死後のフォローアップ
 11 死亡確認と死亡直後の医師の一般的対応
 12 死後の処置(ケア)の実際
 13 臓器提供を希望されていた人の死-ドナーカードの取り扱い方
いのちを癒す
 14 こどもの死
 15 高齢者の死
 16 死にゆく人々を支えるスタッフのケア
 17 遺族が病棟に挨拶に来られた時-遺族のケア(grief care)
 終章 いのちを癒す:スピリチュアルケアを学ぶ人へのアドバイス10
Appendix 1 リビングウイルの取り扱い
Appendix 2 死亡診断書の書き方
付録(ラミネートカード) 緩和医療におけるエッセンシャル・ドラッグ

内容説明

本書は、従来の医学教育ではほとんど教えられなかった死についての包括的な本です。特に死が目前に迫った週単位から日単位の患者のマネージメントにスポットを当てました。この時期の診療行為の成否は患者・医師関係を大きく左右し、その後の医療者の日常診療にも影を落とします。本書は、死について語ることをタブー視しないで議論し、死=医師の敗北という呪縛から逃れるために、死をいかに迎え、医療者としてどう対応するか、具体的に解説しました。そして終章では、近年議論が高まっているスピリチュアルケアについて討議しました。

目次

Guideline(人生最後の日々のマネジメントの原則―ホスピス・緩和ケアの基本的な考え方を学ぶ;死を医療者にどう教えるか―1日2回の病室訪問で身につける“doingよりもbeing”)
みとりの基本(死が近づいてから死亡までの病態と症状緩和―最後の数時間の出来事ですべてが決まることもある;みとりの時のコミュニケーション・スキル―相手の世界を感じることから始める ほか)
様々な環境における死(地域病院でみとる死―緩和(医)学、緩和(医)道、緩和(医)術をマスターしよう
ホスピスでみとる死―在宅死と病院死の間で ほか)
死後のフォローアップ(死亡確認と死亡直後の医師の一般的対応―臨終の場面の記憶が悲嘆の回復を左右する;死後の処置(ケア)の実際―処置(ケア)としてだけでなく臨終儀礼として参加する ほか)
いのちを癒す(こどもの死―未来を失う苦しみに寄り添う;高齢者の死―病態に応じて助けの手を差し伸べる ほか)

著者等紹介

柏木哲夫[カシワギテツオ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授

今中孝信[イマナカタカノブ]
天理よろづ相談所病院総合診療教育部非常勤医師

林章敏[ハヤシアキトシ]
日本バプテスト病院ホスピス長

池永昌之[イケナガマサユキ]
淀川キリスト教病院ホスピス副院長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。