感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
52
【「ナラティヴ」を手がかりに、ケアする人される人の二者関係を掘り下げる】「患者の話を聞く」という行為は、その一言では到底説明しきれない奥深さと難しさがあり、専門的な行為として扱われるべきもの。なぜ、「患者と対話すること」がケアになるかを解き明かした良書。介護相談員の仕事で聴き取りをする者として、大いに参考になった。<「ナラティヴ」。本書のサブタイトルに含まれているこの言葉は、「対話」「承認」「ケア」の関係に、新しい可能性を与える力を持っている。それは、対話や承認それ自体がケアになるという可能性である>。⇒2023/06/04
そ吉
3
本書は医療分野における患者との構築論的なケアについて心理学、社会学の理論も踏まえて纏めたものである。 したがって医学的な基礎知識や医療現場に臨床的に立ち会った経験のない僕には理解し難い箇所もあったが全体的には「人と対峙する仕事」全般に言える箇所もあり成程と納得させられるところもあった。 エビデンス・ベイスド・メディスンという実存論的アプローチはFPの世界では特にありがちな考えであるが、そこに至るその人のナラティブを読み取ってこそ意味あるカウンセリングができるのだろうと考えさせられた。★★★☆☆2022/05/09
tu-ta
2
昼休みに、この挿絵の作者関連の平塚のスタジオくーかに置いてあった本を大急ぎで斜めに読んだ。ちゃんと読みたい気持ちを残しつつ、読めるかどうかは不明。2022/02/01
nranjen
1
非常にわかりやすく過去の研究が整理されている2023/05/31
ふゆ
1
実在論的ヘルスケアと構築論的ヘルスケアという2つのパラダイム。この図式に、しばしば耳にするエビデンスベイストメディスン/ナラティヴベイストメディスンや疾患/病いといった概念がすっきりと位置付けられていくのが気持ち良かった。医療やケアに携わる者は、この図式を念頭に置いて今自分が行っている行為が何であるのかの自覚を持つことで、よりクリアで効果的なヘルスケアを提供できるのではないかと思う。2022/02/10