感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せ~や
74
「訪問看護」が一体何をしているかが、少しわかる内容でした。著者らしいアプローチと考え方です。でもこの通りにやろうと思うと、ある程度の話術と頭の回転や経験、あと度胸もいる感じで、著者だからこそ出来るようなってのもチラホラ。仕事で活かせそうな内容も多くて、いろいろ浮かべながら読みました。キーワードは「主体的」。本人が負う責任を、誰かに負わせないように。本人が今後、自分で過ごしていけるようになるために。読むと少しだけ、人との関わり方が、変わりそうな内容。実際に少し意識して、関わるようにしていこう。☆3.52020/04/25
miri
61
精神疾患を持った方々が退院後、地域社会に戻った時にどのように周辺施設が支援していくかの具体的な方法の本。目標を「主体的な生活からやがて自立に」ということを立てて目指すのは簡単でも、では具体的にどのような言葉がけをしていくかというのを一つの型として提示しています。どうしてトラブルが起きるのかの構造もわかりやすく提示されています。本人にとってしっくりしない、思いのズレがある、そのため本人が参加するカンファレンスが必要等。全てを本人の責任として責めてもどうしようもないことがあるのです。責めたとしても意味のない2020/12/13
Die-Go
52
立場は違うものの、精神疾患を抱える方を支援対象とすることがある。その時に役立つ技を具体的事例をもとに解説してくれる。なかなかよかった。★★★★☆2021/01/23
香菜子(かなこ・Kanako)
28
精神疾患をもつ人を、病院でない所で支援するときにまず読む本 "横綱級"困難事例にしない技と型。小瀬古伸幸先生の著書。精神科病院で働かれたご経験をお持ちで精神科認定看護師である小瀬古伸幸先生だからこその説得力がある内容。精神疾患をもつ人を病院でない所で支援することはとても崇高なことだけれど、"横綱級"困難事例になってしまっては身も心もぼろぼろになってしまう。そうなる前に学ぶべきことは学ばないと不幸になるから。2020/09/26
くさてる
23
精神科訪問看護の管理職をしている著者による困難例への具体的な対応についての本。ですが、精神科にも訪問看護にも関係がない立場の人であっても、なにか困難な問題を抱える人と関わるための大事な視点やコツが満載です。どれもが具体的で精神論で片づけられておらず、甘さはありませんが冷たくもありません。現場のリアルと理想がこめられた一冊だと思います。専門外の人にも読みやすい一冊ではないでしょうか。この分野に興味がある人におすすめです。2019/11/02